就職/転職に有利な情報を探す

就職/転職に有利な情報を探す

閉じる

警察官になるにはどうすればいい?全体の流れと基本情報をリサーチ!

学校を卒業してからまだ2、3年しかたっていない人は、警察官も仕事の選択肢になるかもしれません。

通常、警察官になるには所定の試験を受ける必要がありますが、20代の若い年齢であれば受験資格もスムーズにクリアできるかもしれません。

この記事では、警察官の具体的な仕事内容や警察官になるときのルート、向いている人などについて幅広く解説をします。

警察官の仕事内容

警察官とひと言で言っても、一人ひとりの職種や担当している仕事内容はすべて同じではありません。

警察の組織は国と都道府県とにわかれており、どの組織に勤務しているかで職種や仕事内容が変わってきます。警察官の仕事について知りたいときは、以下のような代表的な職種の業務内容をチェックしておくと役立つでしょう。

生活安全警察

生活安全警察の警察官は、日常生活で起こり得る身近な犯罪被害を防ぐための業務を幅広く担当します。

この職種の警察官は、市町村の警察署などに勤務をして、人々が安心して日々の生活が送れるように街で防犯を啓発したり、犯罪の相談に乗ったりします。

空き巣や強盗、オレオレ詐欺などの詐欺犯罪はもちろん、DV(ドメスティックバイオレンス)やストーカー、虐待などの抑止にも尽力するのが、生活安全警察の警察官の特徴です。

このほか、痴漢をはじめとする性犯罪の取り締まりも、生活安全警察が行います。

未成年者の犯罪防止や、全国的に増えているインターネット犯罪などのサイバー犯罪対策も、この職種の警察官の業務です。警察署の生活安全課では、古物商許可や風俗営業許可の手続きも行います。

地域警察

街のパトロールや巡回連絡などの地域に密着した業務をこなすのが、地域警察の警察官です。地域警察の警察官は、市町村の警察署をはじめ、地域ごとに設けられた交番や駐在所などに勤務をしています。

この職種の警察官は、ほかの職種の警察官に比べて街の人と直に接する機会が多いのが特徴です。

地域での防犯指導や交通安全の指導などもこなすケースが多く、地域警察の警察官は、困りごとなどを気軽に相談できるお巡りさんとして親しまれています。

交番や駐在所に勤務する警察官は、遺失物届けの受理や拾得物の管理、道案内などを幅広く行っています。

犯罪被害や事故の際には、真っ先に交番や駐在所に相談する人も少なくありません。このような事情から、地域警察の警察官は事件、事故の初動対応も担当することが多いです。

交通警察

交通警察の警察官は、主に市町村の警察署などに勤務をしています。都道府県に設けられた交通機動隊に属する警察官の場合は、俗に白バイと呼ばれる白色のオートバイに乗って業務を行っています。

交通警察の仕事は、人々が安心して生活できるように交通安全を啓発することです。この職種の警察官は、学校で開催される交通安全教室や警察署での安全運転講習などに携わります。

飲酒運転や無免許運転などの危険運転の取り締まり、スピード違反者の摘発も、交通警察の警察官の業務です。交通事故が起こった際には、警察官が現場に出向いて事故調査を行います。

ブレーキ痕などから事故の状況を把握して報告書を作成するなど、さまざまな業務を担当するのがこの職種の警察官です。交通機動隊の警察官は、大規模イベントの際の交通整理などを担当します。

刑事警察

事件の捜査を担当するのが、刑事警察です。この職種の警察官は、市町村の警察署や都道府県警察の刑事課などに勤務をし、殺人や強盗傷害、詐欺といったさまざまな犯罪の捜査に携わります。

凶悪性の高い強行犯から知能犯、盗犯までを幅広く捜査するのが、刑事警察の業務の特徴と言えるでしょう。

現場の証拠や関係者への聞き込みなどから犯人を割り出し、検挙するのも刑事警察の警察官の重要な業務です。

刑事警察には、指紋や足跡、遺留品などを分析する鑑識の部署もあります。また、都道府県の警察には、DNA鑑定や検視などの専門的な捜査、分析を行う部署も設けられています。

検挙した犯人や重要参考人の取り調べをするのも、刑事警察の警察官の業務です。取り調べの際には調書を作成し、送検の準備を行います。

警備警察

警備警察の警察官は、警備を専門に行うのが特徴です。東京都の警視庁の場合、警備警察の業務は治安、雑踏、災害の3つの警備と警衛警護にわかれています。

治安警備は、デモなどの規制を行うのが主な業務内容です。雑踏警備は、パレードやお祭りといった大勢の人出が予想されるイベントで、人々の安全を守ります。災害警備は、台風や地震などの災害の際に行う警備です。

被災者の救助や支援などは、災害警備の主要な業務のひとつと言えるでしょう。このほか、警備警察の警察官は、山で遭難した人を救助したり、行方不明者の捜索を行ったりすることもあります。

警衛警護は、皇族や国内要人、一般人などの警護です。ちなみに、テロなどの国際犯罪を未然に防ぐのも、警備警察の業務のひとつです。

警察官の年収はいくら?

警察官には、複数の階級があります。階級によって年収が大きく変わるのが、この職業の特徴です。

ただし、特殊勤務手当や休日手当、時間外勤務手当などについては具体的な金額が公表されていません。寒冷地手当などがプラスされると、ここで紹介する金額よりも年収が高くなる可能性があります。

巡査

都道府県警察に新たに採用された警察官は、1番下の階級である巡査からスタートするのが一般的です。

巡査の初任給の月収は大卒が約20万円、短大卒が約18万円、高卒が約17万円です。また給料に加え定期的にボーナスも支給しています。

したがって、実際に年収を計算するときはボーナスの金額も含めて試算することが必要です。月収の約6カ月分のボーナスが支給された場合、巡査の年収はだいたい310万円から370万円前後になると考えられます。

巡査長

勤続3年の大卒25歳の巡査長の月収は、約27万円ほどです。このケースの内訳を見ると、給料が約23万円、住居手当や地域手当などの各種手当が約4万円となっています。

ちなみに、手当のうちでとくに金額が大きいのは住居手当です。賃貸住宅を借りた場合には、例に挙げられている巡査長のように一定額の住居手当が支給される可能性があります。

月収の約6カ月分のボーナスが支給されると想定すると、巡査長の年収はだいたい460万円前後になるでしょう。

巡査部長

昇任試験を受けて巡査長から巡査部長に昇進すると、給与の額も上がります。給与モデルをあげると勤続10年、高卒28歳の巡査部長の月収は、約29万円です。

29万円の内訳は、給与が約25万3千円、各種手当が約3万7千円です。このケースの巡査部長は、地域手当と妻と子どもの扶養手当、通勤手当がそれぞれ支給されていますが、官舎などの公宅を利用しているため、住居手当の支給はありません。

月収の約6カ月分のボーナスがでた場合には、年収は約500万円ほどになるでしょう。

警部補

警部補は、巡査部長よりもさらに上の階級です。ちなみに、警察庁の警察官の場合は採用された時点ですぐに警部補になるケースが多々あります。

給与モデルをあげると大卒40歳、勤続18年の警部補の月収は、約39万3千円です。月収の内訳は、給与が約34万円、地域手当や扶養手当、通勤手当などの各種手当が約5万円となっています。

例に挙げられている警部補は持ち家という設定であるため、住居手当の支給はありません。ボーナスが月収の約6カ月分だとすると、警部補の年収はだいたい680万円前後になります。

警察官になるには?

この仕事に就くときのルートは、どのような警察官を目指すかで少し変わります。代表的なパターンが、次の3つです。

都道府県警察の警察官になる

警視庁や都道府県警察の警察官になるときは、各警察が行っているI種、II種、III種の採用試験を受けるのが最初のステップです。

警察官の採用試験は、都道府県が行う地方公務員試験です。試験は毎年行われており、受験資格を満たしていれば基本的に誰でも受験ができます。

試験を受ける段階で大変なのは、出題範囲の勉強です。確実に合格するには、過去に出題された問題などをチェックして、早めに勉強の計画を立てる必要があるでしょう。

採用試験に合格した人は、地域に設けられている警察学校に入学をして警察官になるための教育を受けるのが一般的です。警察学校で大変なことは、さまざまなカリキュラムの勉強です。

学校では、学科はもちろん、女性も仕事で必要になる拳銃操作のトレーニングなどを行う必要があります。

カリキュラムを終えて警察学校が卒業できれば、都道府県警察の各部署に配属され、新採用の警察官として勤務をスタートできます。

警察庁の警察官になる

警察庁の警察官は、国家公務員です。したがって、この警察官になりたいときは、国家公務員試験を受験しなければなりません。

警察官の国家公務員試験はI種、II種、III種の3つにわかれており、地方公務員試験と同様に毎年1回行われています。

受験資格を満たしていれば誰でも受験が可能ですが、国家公務員試験の場合は難易度が高くなります。

警察庁は、警察の業務全体を管轄する国の機関です。そのため、この組織で働く警察官は、学歴や経験、専門知識などのいろいろな条件が求められることが多いです。

受験の段階で大変なのは、やはり試験勉強です。多数の受験者に負けないように実力をつけることは、警察庁の警察官を目指す人にとって大きな課題になるでしょう。

ちなみに、警察庁の警察官も、試験に合格した後は警察大学校で勉強する必要があります。学科の勉強や周囲の人との共同作業などは、在学中に取り組まなければならないことのひとつです。

皇宮警察本部の警察官になる

皇宮警察本部の警察官になるには、大卒程度、もしくは高卒程度の皇宮護衛官の採用試験を受験する必要があります。皇宮護衛官も、身分は国家公務員です。

ほかの国家公務員試験と同じく、この採用試験も難易度が高く、受験のプロセスでは「出題範囲をしっかりと勉強しなければならない」という大変さがあります。

試験に合格した後は、皇宮警察学校に入学をして教育を受ける必要があるため、難しい試験に合格しても学校を卒業するまで油断は禁物です。皇宮警察学校のカリキュラムには、茶道なども含まれます。

幅広い教養を身につける必要があることは、学校で勉強する際の大変なところになるかもしれません。皇宮護衛官の試験は、武道有段者の採用枠も設けられています。

柔道や剣道などの武道で一定の資格をもっている人は、武道有段者の採用枠で受験をしてみるのも方法のひとつになるでしょう。

警察官におすすめの学歴と学部

試験に合格をすれば、高卒の人でも警察官になることは可能です。ただ、警察の場合、その人の学歴が採用されてからの待遇や昇進のスピードなどに影響するケースもあります。

採用された後のデメリットが心配なときは、大卒採用を目指すのがおすすめです。以下のような学部は、警察官になるときに学んだことが活かせる可能性があります。

法学部

法学部では、法律や裁判の判例などをケーススタディでひと通り学ぶことが多いです。ゼミなどの少人数の授業では、法律の解釈についての議論なども行うことが多く、自分の意見を論理的に述べるトレーニングができます。

このような勉強は、警察官になるときはもちろん、実際に仕事を始めてからも役立つ可能性があります。警察官は、常に法律を守って取り締まりや捜査などを行わなければなりません。

このような業務に携わる際には被疑者の権利についても十分に理解しておく必要があるため、法学部で学んだことはさまざまな形で役立ってきます。法律に関する知識があれば、筆記試験や面接にも自信をもって臨めるでしょう。

社会学部

社会心理学やマスコミュニケーション論などが学べる社会学部も、警察官になるときに役立つ学部のひとつです。現場の警察官は、子どもから高齢者まで、さまざまな年代の人と関わります。

多様な職業の人と接する機会も多く、社会全体に対する理解や知識は、仕事をするうえで必要不可欠です。社会学部のカリキュラムでは、実際に現場に足を運んでフィールドワークを行うケースも多々あります。

こういった勉強で学んだことは、警察官になってからも思いがけない形で役立つことが考えられます。マスコミの問題点などを把握していれば、報道関係者と接するときにも適切な対応ができるかもしれません。

理工学部

サイバー犯罪や科学捜査などに携わる警察官になりたい人は、理工学部もおすすめの学部のひとつです。コンピューターなどの専門的な知識を学生時代に学んでおけば、インターネットを利用した犯罪の捜査もスムーズに行える可能性があります。

都道府県警察や警察庁では、技術職の警察官を別枠で募集するケースも増えています。学生時代に学んだ知識を活かしたいときは、犯罪捜査に役立つような分野を専攻しておくのもよい方法になるでしょう。

理工学部では、DNAなどの生命情報について深く学べるケースもあります。このような分野の勉強も、警察官の仕事に活かせる場合があります。

警察官に向いている人の特徴

警察官は、仕事の性質上、向き不向きがわかれる職業と一般的には考えられています。以下のような特徴がある人は、警察官に向いている可能性があります。

正義感が強い

もともと正義感が強い人は、警察官として仕事をするうえでの資質を備えていると言えます。犯罪などを取り締まる警察官は、正義感をもって職務をこなすことが求められます。

犯罪被害を防ぐために日夜奔走しなければならないケースも多く、警察官は強い使命感や信念をもっていないと仕事を続けるのがのちに難しくなるかもしれません。

この仕事では、さまざまな犯罪と遭遇します。正義感が強ければ、困難な状況でも勇気をもって仕事に臨める可能性があるでしょう。

協調性がある

警察官の仕事は、ほかのスタッフとのチームワークが求められます。このような仕事をスムーズにこなすには、協調性が必要です。

警察官の場合、配属された部署によっては、同僚や上司と常に一緒に仕事をしなければなりません。

自分のペースで仕事を進めていると、さまざまな問題が生じる可能性があるため注意が必要です。サークル活動やスポーツなどを通じて学生時代から協調性を養ってきた人であれば、警察官の仕事も問題なくこなせるでしょう。

体力に自信がある

犯罪者や問題行動をする人と接する機会が多い警察官は、自身の安全を守るためにも一定の体力をつけておく必要があります。

担当する業務によっては徹夜で仕事をしなければならないことも考えられるため、男性、女性を問わず仕事に支障をきたさないように体を鍛えておいたほうが安心です。

スポーツやトレーニングで普段から体力をつけている人なら、仕事を始めてからもタフに業務をこなせる可能性があります。柔道や剣道、合気道などのスキルがあれば、仕事をするうえでも自信がもてるかもしれません。

感情的にならずに冷静に行動できる

冷静に行動できる人も、警察官に向いています。警察官の仕事では、状況を分析したり、相手の心理を読んだりすることも必要になってきます。

常に冷静に行動できる人なら、どのような状況でもパニックに陥ることなく仕事が進められるでしょう。正義感が強くても、感情的になりやすい人は警察官になったときにいろいろな問題を抱えることが考えられます。

取り締まりなどにあたる警察官は、ときに相手から挑発的な言葉を投げかけられることもあります。このような言葉に惑わされることなく、常に適切な行動をとることが、警察官は必要です。

礼儀やマナーが守れる

警察官の仕事では、礼儀やマナーも重視されます。警察の組織は上司と部下の上下関係がはっきりとしていることが多いため、その都度適切な言葉遣いやマナーを守って行動する必要があります。

警察官の言動は、一般の人からも注目されることが多いです。公共のマナーなどを守っていないところを一般の人に目撃されてしまうと、警察全体の信頼にも悪影響を及ぼすことが考えられます。

礼儀やマナーが身についている人なら、職場の人や一般の人の信頼を裏切ることがないよう、常に模範的な言動ができるでしょう。

警察官以外の仕事が気になったら・・・

ここまでの内容を読んで、「自分は警察官には向いていない」と感じた人ももしかするといるかもしれません。

警察官以外の仕事も就職の選択肢に入れたいときは、エージェントを利用して仕事を探してみるのも方法のひとつになるでしょう。

就職、転職エージェントの特徴

私たちのような就職や転職のエージェントは、一般の求人サイトとはサービス内容が少し異なります。エージェントのサービスは、求人の情報公開にとどまりません。

面接の日程調整や応募先企業との条件交渉、入社後のフォローといったさまざまな業務を担当するのが、エージェントの特徴です。

このようなエージェントは、初めて就職や転職をする人、自分だけで就職活動をするのが不安な人などから人気があります。

プロがサポートする「第二新卒エージェントneo」

私たちの「第二新卒エージェントneo」は、会員の方に合った仕事や応募先を紹介することに力を入れています。

「警察官に向いているか不安」や「警察官と似た職種はあるのか」といったご相談にも、スタッフがその都度適切な回答をさせていただきます。

また、採用担当者に好感を与える応募書類の書き方や、面接での志望動機の伝え方なども、スタッフが随時アドバイスをしています。

今後の自分の進路で迷っているときは、ぜひ当社のサービスに会員登録をして、専門の就活アドバイザーに相談してみてください。適職診断などを利用することで、自分の可能性が新たに見えてくることもあります。


仕事選び

おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです

新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。

「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?

でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!

仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。

「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。

しかしどうしても自分の良いところや強みがわからないときにはぜひ、私たち第二新卒エージェントneoに頼ってください。これまで多数の内定者を輩出した確かな実力を持ってあなたの性格を分析、そして安心して働ける求人をご紹介致します。共に楽しい仕事探しを成功させましょう!

20秒で終わる会員登録はコチラ