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引きこもりの原因とは?長期化する仕組みと脱出させる3STEP

引きこもりになってしまい、そこから抜け出せない人が増えています。

この問題は聞いたことがあっても、そうなってしまう理由までは知らない場合もあるでしょう。

引きこもりからの脱出には、現状に至った原因や仕組みを把握することが大事です。今回はそのための情報を紹介し、改善に向けての方法についても詳細を解説します。

引きこもりとは?

私たちが最初に理解してもらいたいのは、引きこもり自体は病気や障害ではないということです。

自宅に引きこもって外に出ない状態が語源であり、労働や学業といった自宅以外で行う活動の放棄を意味しています。

自室に閉じこもり、家族とすら最低限のコミュニケーションしかとらないケースも珍しくありません。

引きこもりの人は他人との交流を極端に嫌い、親密な対人関係から逃げている状況が基本にとなってしまっています。

なお、自宅や自室から出ない人を指す言葉として使われやすいですが、実際の定義はもっと広いので注意してください。1人で出かけられる人に対しても該当すると見なすケースがあります。

具体的には、趣味に関連する目的で出かけたり近所のコンビニに行ったりできても、引きこもりではないという根拠になりません。

なぜなら、これらは家族以外との交流を拒絶していても可能な行動であり、社会の一員として活動しているとはいえないからです。

空間的な隔離ばかりが重視されがちなので、連休などを自宅で過ごしただけで「引きこもっていた」と表現する人も少なくありません。

しかし、社会問題となっている引きこもりに関しては、空間よりも普段行っている活動の実態に重点が置かれます。

あくまでも、社会に参加していないことが条件で、それが長期にわたって続いていることを定義の基本としています。

働き方改革や感染予防などの影響で、オフィス以外で働くケースが多くなってきました。会社の方針によって普段はテレワークで勤務し、たまにしか外に出ないという人もいるでしょう。

その場合、インターネットなどを通じて仕事関係の人とコミュニケーションをとっており、就労という形で社会に参加しているため、引きこもりには該当しません。

このように勘違いしやすい点もあるため、まずは定義を正しく知ることから始めてほしいと思います。誤って認識していると、引きこもりであることに気付けないリスクもあるので気を付けましょう。

引きこもりの原因とは?

引きこもりから脱出するには、そうなってしまった理由を把握することが大切です。なぜなら、原因となっている事象を解消しなければ、効果的な支援を行えないですし、再発してしまう可能性もあるからです。

ここでは引きこもりになる根本的な原因が分かるように、きっかけの例などを挙げながら詳しく解説します。また、引きこもりが長期化する仕組みも紹介するので押さえておきましょう。

引きこもる原因・きっかけ

どうして引きこもってしまうのか理解するには、精神疾患が関係しているパターンと、そうでないパターンに分けて考える必要があります。

精神疾患が関係しているパターン

メンタルの病気によって、他人と接することに恐怖や不安を感じることが原因です。

症状が出ているにもかかわらず、強引にコミュニケーションをとると多大なストレスによって悪化しかねません。

引きこもっているのは、自分の精神を傷つけないようにするための防衛手段というわけです。精神疾患には、うつ病やパニック障害をはじめとして、強迫性障害や統合失調症など多くの種類が存在します。

これらの発症が引きこもりのきっかけだった場合、医学的な見地から種類に合った改善方法を選び、健康な精神状態を目指すことになるでしょう。

精神疾患が関係していないパターン

精神疾患が無関係な場合、さまざまな原因が考えられ、きっかけが分かりにくいことも多いです。そのため、どのような事例があるのか知って、参考にすることがポイントになります。

代表的な事例としては、学業や仕事、恋愛などにおける挫折が挙げられます。

立ち直れないほどのショックを受けたり、周囲の目が気になったりして、それまでのような生活を送れなくなってしまうのです。

たとえば、中学受験に失敗して私立学校に行けなかった子どもが、公立学校への通学を拒否することがあります。この場合、自信の喪失やプライドの高さなどが原因となっているため、その克服に重点を置かなければなりません。

上記の例とも関係しますが、周囲から押し付けられる価値観も原因になりやすいです。

勝ち組になることを強いられる環境において、これを本人があまり望んでいない場合にリスクが高まります。

親や先生からの期待が大きく、それに応えるために一流の大学や企業を目指す若者は多いでしょう。

また、若者と呼ばれる年齢でなくても、配偶者などからの期待を感じて出世を目指すケースはよく見受けられます。

これらの期待はプレッシャーにつながり、それに押し潰されそうになることも、引きこもりになるきっかけの一つです。

成功を強要する社会と距離を空けようとする欲求が原因なので、改善には価値観の相違を認める周囲の理解も必要になります。

引きこもりが長期化する仕組み

周りが積極的に接触を図ろうとしても、引きこもりの当事者はなかなか心を開いてくれません。

内向的な性格が主な理由と思われがちですが、それはあくまでも一つの要因に過ぎないので気を付けましょう。

実際には、さまざまなタイプの人が長期の引きこもりとなっています。そうなる仕組みを知りたいなら、本人に対して固定観念を持たず、生活を取り巻く領域にスポットライトを当てることが大切です。

私たちは「個人」「家族」「社会」という3つの領域に属しており、健全な場合はそれらが接点を持ちながらバランスを保っています。

個人の領域は家族の領域内に存在し、それらを包括するように社会の領域があるのです。

領域は相互に影響を与え合いますが、健全な状態であれば、これが問題になることはありません。それぞれの領域において必要な事柄を判断して正しく行動できるからです。

一方、引きこもりが長期化しているときは、この3つの領域からなるシステムが不適切な状態で固定されています。

そうなる仕組みのスタートは、前述のようなきっかけによって、領域間に作用する力がストレスに変わることです。

たとえば、過度な指導や期待をされてストレスが増えると、その相手とは接触をなるべく避けたいと思うようになるでしょう。

そして、できるだけ対面しない方法を選ぶなど、逃避的な選択の繰り返しにより、領域同士の接点はいびつになっていきます。

こうして起こるのは、個人の領域が社会から切り離された状態になることです。親が引きこもりの子どもを甘やかしすぎるなど、この状態の固定化を後押しする要素はいろいろと考えられます。

いずれにせよ、個人と家族の領域は接していても、社会の領域との接点が薄くなっていき、短期間では戻せないようになるリスクがあるのです。

そうなると、領域間に働く力はますますストレスになりやすく、これによって領域同士の接点はさらに失われていきます。そのような負のループが引きこもりの長期化につながるので、それを断ち切るための対策が必要です。

引きこもりから脱出させる3STEP

引きこもった家族に対し、どのように接したら良いのか分からない人もいます。誤った対応は悪影響を与えるため、冷静に最善の方法を選択しなければなりません。

以下の3TEPを進めることが、引きこもりからの脱出を成功させる基本です。順に詳細を解説していくのでポイントを理解しておきましょう。

STEP1.家族が医師と相談する

家族が引きこもりになったら、すぐに医療機関に連れていこうとする人も見受けられます。引きこもりを病気として捉えていると、医師に頼りたくなるのは不思議なことではありません。

しかし、必ずしもそれが正しい対応とは限らないので注意してください。なぜなら、引きこもりからの脱出に、医学的なサポートや治療が不要なケースもあるからです。

そのような場合は、本人を連れていっても無駄足になってしまいます。

また、本人が望んでいない場合、連れていくには納得させるだけの説明が不可欠です。それができないのに、無理やり連れていくと不信感を抱かせる恐れもあるので、焦らないように気を付けなければなりません。

このようなリスクを回避するためにも、まずは家族が医療機関を訪れて相談することがポイントです。そう言われても、本人を診てもらわなければ意味がないと思う人もいるでしょう。

決してそのようなことはなく、医師は家族からの情報だけでも、経験にもとづいて状況をある程度は把握できます。

確実に見通せるわけではありませんが、精神疾患の有無や医学的なサポートの必要性などを予想できるのです。

そして、医師の判断により、受診させるタイミングや改善に向けての方針などを検討する流れになります。

引きこもりが軽度の場合は、この時点で効果的なアドバイスを受け、それを家庭で実施するだけで改善できることも珍しくありません。

なお、医師に相談するときは、事前にしっかり準備をしておきましょう。

具体的には、引きこもりになった時期や推察される原因などを整理しておきます。さらに、引きこもってからの生活習慣なども詳細を説明できることが大切です。

家族なので本人のことを考えると感情的になりがちですが、できるだけ主観による内容は含めないようにしてください。

悲しさや戸惑いが強くても、自分のカウンセリングではないので、気持ちばかりを伝えるのは良くありません。医師が分析しやすいように、この1週間に話した内容など、事実にもとづく客観的なデータを用意する必要があります。

STEP2.医師によるカウンセリングを受けてもらう

医師と相談を済ませたら、次は引きこもりの本人をその医療機関に連れていきます。このとき、自分の独断ではなく、医師からの指示で連れていくことを説明してください。

事前の相談で医師に教えてもらったとおり、カウンセリングの必要性を理論的に伝えましょう。

本人が引きこもりの状態を維持しているのは、そのような現状に大きな危機感を持っていないからです。

それよりも、社会に参加することで受ける苦痛のほうが大きいと考えています。

引きこもりの期間が長いほど、そう強く思い込んでいるので、家族に求められる忍耐と努力も大きいです。時間がかかる場合もありますが、感情的にならず根気よく話し合いましょう。

そうして、医師による支援が不可欠という自覚を促せば、現状に対する危機感を芽生えさせ、改善に向けて大きな一歩を踏み出せることになります。

とはいえ、無事にカウンセリングが始まっても、たいていの場合はいきなり医学的な取り組みをするわけではありません。

精神療法の一環であるのは確かですが、最初のうちは雑談をメインにすることもよくあります。

家族としては、もっと核心に迫るようなアプローチをしてほしいと思い、歯がゆく感じることもあるでしょう。しかし、たわいもない雑談も、医師が信頼してもらうために必要な措置なので誤解してはいけません。

精神療法を進める前提として、医師は患者と良好な関係を築くことが必要です。

他人との交流を拒んでいる人物と打ちとけるのは容易ではないため、少しずつ進めていくのが一般的となっています。引きこもりからの脱出には主体性の回復も重要です。

そのため、カウンセリングでは、医師が一方的に話すのではなく、本人から質問するように促す場面もあります。

具体的なカウンセリングの回数や手法は医師によって異なりますが、いずれの場合も家族はその方針を十分に理解しておきましょう。

医師と二人三脚で取り組む意識を持ち、カウンセリングがスムーズに行われるように協力することが重要です。

STEP3.外と触れ合う機会を増やす

カウンセリングを受けて、改善の兆候が見られたら次の段階に移ります。医療機関へ行くだけでなく、もっと外に出る機会を増やして、他人と交流する経験を積んでいきましょう。

ただし、ずっと自宅や自室にこもっていた場合、カウンセリング以外の目的では、なかなか外に出られないケースも多いです。

本人が一般的な生活から離れて久しいなら、場違いなところを訪れてしまうと、体調や気分が悪くなることもありえます。

こうなると、外出に対する苦手意識が強くなりやすいので気を付けてください。そのような観点で私がおすすめするのは、保険センターや自助グループの集会所です。

それらも最初は勇気がいるかもしれませんが、2回目以降は心理的な抵抗が小さくて済むでしょう。

なぜなら、引きこもりから脱出しようとしている人が参加する企画も多い場所だからです。そういった企画に合わせて出かければ、同じ問題を抱える者同士で語り合い、仲間意識を持ちながら改善を目指せる場合もあります。

少しずつでも対人関係が築かれていくのは、引きこもりの特徴である社会からの断絶を解消できるチャンスです。そうして、他人との交流に苦痛を感じにくくなってきたら、習い事やボランティアなども視野に入れましょう。

これらは自分の成長や社会貢献につながる有意義な活動です。そのような実用的な取り組みを行えると、コミュニケーションの経験を積むことだけにとどまらず、社会生活を営めるという自信にもつながります。

自分から話しかける勇気も持ちやすくなり、親密な間柄だと感じる仲間や友人ができることも少なくありません。

こうして、積極的に会いたいと思える人たちをイメージできるようになったら、もう引きこもりを脱出できたといっても過言ではないでしょう。

引きこもった家族に働いてほしい場合はどうすべき?

家族が引きこもっており、特に精神疾患を抱えていることが疑われるなら、自分たちだけで解決しようとするのは良くありません。

なぜなら、医学的な見地からのアプローチで取り組まなければ、悪化してしまうリスクもあるからです。

したがって、まずは医師に相談して、今後の方針を明確にしましょう。すぐに著しく改善することは少ないので、焦らずにじっくり取り組んでいくことがポイントになります。

働いてほしいと考えている場合も、まずは前述の3STEPを着実にこなし、そのうえでアルバイトなどを経験させるのが得策です。プレッシャーの小さな仕事から徐々に慣れさせたほうが続けやすくなります。

ただし、ブランクがある人でも、やる気次第で最初から正社員として従事することも不可能ではありません。

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