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ビルメンテナンスの仕事内容とは?平均年収や活かせるスキル、向いている人を調査!

ビルにとって欠かせない存在であるビルメンテナンスという仕事。転職を考える上で就職先として興味を持っている方もいるでしょう。

転職を成功させるためには、まず興味のある職種についてよく知ることが大切です。

そこで本記事では、ビルメンテナンスについて、仕事内容や平均年収、メリット・デメリット、必要な資格・スキル・経験など、さまざまな面から解説します。

ビルメンテナンスの仕事内容とは?

ビルメンテナンスはビルの管理を行う仕事です。管理と一口に言ってもその内容は多岐にわたり、清掃・保守点検・警備など、さまざまな業務を行う必要があります。

また、会社の形態や規模などによって、個人個人の業務は大きく異なる部分もあります。具体的にそれぞれの業務でどのようなことを行うのかや勤務形態などについてみていきましょう。

まずはビルメンテナンスの代表的な業務です。主な業務は先に触れた清掃・設備管理・保守点検・警備など。

清掃

清掃はビルの内部及び外装を清掃し、美しく保つために行います。利用者が多いスペースや頻繁に利用されるスペースはほぼ毎日清掃が必要になります。

なお、床のワックスがけやガラス清掃など、数ヶ月~1年ごとに行われるような清掃も存在します。

設備管理・保守点検

設備管理や保守点検はビル内の各設備が安全に動作するよう、管理・点検を行う業務です。一般的には電気・空調・消防・ボイラーなどの設備は、専門的な管理が必要です。

その他にもビル内で使用している設備があれば一定の期間ごとに劣化・摩耗している箇所や故障している部分などがないか、チェックしなければなりません。

警備・安全面の管理

また、ビルの警備や防災など安全面に関する管理もビルメンテナンスの仕事になります。

警備の仕方は管理会社によって異なりますが、スタッフがビルに常駐したり、決まった頻度で巡回を行ったり、リモートで警備を行ったりといった方法があります。

なお、ビルの入居者からの要望や相談に応じて、その都度清掃や点検、修繕の手配など業務が発生する場合もあります。

実際どこまでの仕事をビルメンテナンスで行うのかは会社の規模などにもよります。例えば会社によっては一部の業務を外部の専門業者に委託している場合もあります。

また、小規模な会社であれば1人で何種類もの業務をこなさなければならないかもしれません。

もう1つ、勤務形態に関してですが、ビルメンテナンスは管理しているビルについて24時間体制の対応をしているパターンも多く、夜勤が存在する仕事です。

業務スケジュールとしては、日勤も夜勤も自分の前に勤務しているスタッフから引き継ぎ連絡を受け、業務を開始します。なお、職場によっては24時間勤務なども存在します。

ビルメンテナンスの平均年収

ビルメンテナンスの平均年収はおおよそ300万円ほどです。これはどの世代でもあまり違いがありません。

国税庁の民間給与実態統計調査によれば2019年の日本の平均給与は約441万円となっており、ビルメンテナンスの平均年収はこれを大幅に下回っていることがわかります。

ビルメンテナンスのやりがいは?

ビルメンテナンスでまず大きなやりがいは、大きな建物を自分の手で管理できるということです。入居するテナントやビルで働く人が活動するための屋台骨を支えているのはビルメンテナンスです。

ビルをしっかり機能させるためには、ビルに付随する設備やビル内外の環境維持、安全面の徹底など、さまざまな面から管理・整備しなければなりません。

巨大で複雑な建物であるビルを管理し、快適なビル環境を実現しているということは、ビルメンテナンスにとって大きな誇りと言えます。

また幅広い専門的知識や技能を活かしながら働けることもビルメンテナンスのやりがいに繋がるでしょう。

ビルメンテナンスの管理は非常に多岐に、そして専門的分野にわたるため、それに応じた知識・スキルが必要です。手に職を付けているという技術職的な面にも手ごたえを感じる方は多いと考えられます。


仕事選び

ビルメンテナンスのメリット&デメリット

ビルメンテナンスへの転職を検討するなら、メリット・デメリットをチェックしておくことも大切です。

あらかじめその両方を理解できていれば、転職後にイメージと実際の業務のギャップに悩む可能性も低くなるでしょう。それでは具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。

ビルメンテナンスに就くメリット

職場の選択肢が多い

ビルメンテナンスはビルが存在し続ける限り必ず必要とされるであろう仕事です。

また、会社の規模にもよりますが、1つの会社が複数のビル管理を担当したり、1つのビルを複数のスタッフで管理したり、多くの人出が必要な仕事でもあります。

実際、ビルメンテナンスの求人を検索すると多くの案件がヒットします。つまり、職場の選択肢が豊富であるということです。

より自分にマッチした仕事を選ぶため、複数の求人案件を比較できるのは大きなメリットと言えるでしょう。

手に職をつけられる

ビルメンテナンスは会社勤めではありますが、専門的なスキルが必要なため、技術職としての側面が強い仕事です。いわゆる手に付いた職という見方もできるので、非常に安定感があります。

勤務時間を超過しにくい

ビルメンテナンスは、日勤・夜勤・24時間勤務など、さまざまな勤務形態が考えられます。

ただし、勤務時間内に消化しきれなかった仕事に関しては、次の勤務組に引き継ぎなどを行うので、個人が残業をすることはあまりありません。

そのため、勤務時間が超過しにくく、きっちりと決まった時間内で働けるということも大きなメリットです。

終業時間がはっきりしていれば、仕事の後の予定も立てやすいでしょう。生活にメリハリがつけやすいので、オンオフをはっきり分けたい人にもおすすめです。

不特定多数の人に会わなくて良い

ビルメンテナンスの仕事でやり取りをするのは、ビルの入居者、オーナー、修繕会社などが主です。

業務上コミュニケーションを取らなければならない相手がはっきりしているので、不特定多数の人に会う必要がある仕事は苦手だという人にも適しているでしょう。

未経験でも挑戦しやすい

ビルメンテナンスの業界は需要は多いながら人材の入れ替わりが激しく、人手不足の傾向にあると言われています。

したがって、人員を確保するため、同業種の経験や資格をもっている人だけでなく、未経験者を歓迎している求人も多数あります。

ビルメンテナンスに新しくチャレンジしたい人にとって、未経験がマイナス要素になりにくいことはメリットと言えます。

ビルメンテナンスに就くデメリット

勤務形態が不規則

残業が少なく勤務時間がはっきりしている点をメリットとして触れましたが、勤務に関してはデメリットもあります。

それは、日勤・夜勤・24時間と勤務形態にさまざまなタイプがあるため、生活が不規則になる可能性があることです。

日勤のみ、夜勤のみなどの勤務の仕方ができる場合もないわけではありませんが、さまざまな形態を組み合わせながら勤務することも珍しくありません。

そのため、勤務が変則的になり、生活のリズムが安定しにくいと感じることもあるでしょう。毎日決まった時間帯に勤務したいという人には少し難しい仕事かもしれません。

仕事のミスが大きなトラブルに繋がる可能性もある

ビルメンテナンスがビルを管理することは、ビルに入居している企業・テナントがしっかり事業活動を行っていくことの土台となります。

裏を返せば、ビルの管理ミスが発生すると、入居している企業・テナントの活動に甚大な影響を与え、大きなトラブルに発展する可能性もあるということです。

自分の仕事がビル入居者に大きな影響を与えるということは、仕事に対する誇りであると同時に大きなプレッシャーにもなるでしょう。

依頼される内容が多岐にわたる

ビル管理の主な業務は清掃や保守点検、警備だと先に述べましたが、実際の業務ではより幅広な対応を求められる場面もあるでしょう。

入居している側からすれば、ビルに関する要望や相談は全てビルメンテナンスに連絡すれば良いという認識になりがちです。

したがって、厳密に言えばビルメンテナンスの仕事ではないこまごまとした雑務なども、全て頼まれる可能性があります。

メイン業務以外のさまざまな依頼にも対応しなければならないことを、面倒だと感じる人もいるでしょう。

給与がやや安い

平均年収の項目でも触れましたが、ビルメンテナンスの収入は平均的な水準から見てやや低めです。給与を重視している人には少し物足りなく感じるかもしれません。

ただし、ビルメンテナンスは人の入れ替わりが激しい業界なので、勤続年数の短い人が多く、平均収入がなかなか上がりづらいことが、理由のひとつとして考えられます。

したがって、ビルメンテナンスで長期間勤続すれば、経験やスキル、役職に応じた給与アップは期待できると言えます。

働き出した後も勉強が必要

ビルメンテナンスでさまざまな設備の管理や点検などを行うためには、専門的知識や技能、それを活かした資格などを身に付ける必要があります。

そのため、働き出した後も仕事に必要な勉強を続けなければなりません。仕事以外にも勉強に労力を費やさなければならないことが、負担になるという見方もできます。

ビルメンテナンスに向いている人ってどんな人?

職人タイプ

ビルメンテナンスにおいては、1人で作業を行うシーンも多くあります。また、自分の知識・スキルを活かして間違いのない業務を行う必要もあります。

したがって、自分の技能を活かしながら働きたいと考える職人タイプの人に向いている職種だと言えるでしょう。

勉強家

先にも触れた通り、ビルメンテナンスの仕事をするためには、設備の管理・点検などを行う業務内容上、設備に関する専門的な知識や技能を身に付ける必要があります。

仕事の中で覚えていけることも、仕事以外で勉強しなければならないこともあるでしょう。したがって、働きながらも学びの姿勢を持ち続けられる、勉強家の人にも適している仕事だと言えます。

人当たりの良い人

ビルメンテナンスはやり取りをする相手がある程度決まっていること、1人で作業を行う時間も少なくないことなどから、多数の人と接する仕事ではありません。

ただし、ビルメンテナンスにビルの入居者などから連絡が来る場合、修繕依頼など困り事やクレームなども少なくないので、人当たりよく対応できる人も適性があると考えられます。

フットワークの軽い人

ビルメンテナンスはフットワークが命。

なぜなら、ビルの管理がおろそかになった状態のまま放置すると、ビルの入居者やビルに出入りする外部の人たちから「管理の行き届いていないビル」というイメージを持たれる可能性が高いからです。

また、設備の整備や点検が遅れると、故障や事故など大きなトラブルに繋がるリスクもあります。

したがって、対応しなければならない業務が発生した時、すぐに動けるフットワークの軽い人は、ビルメンテナンスの仕事に向いていると言えます。

チェック作業が好きな人

ビルメンテナンスの主な業務の1つである保守点検作業は、さまざまな設備が正しく稼働する状態かどうかチェックするものです。

小さな見落としが大きなトラブルや事故に繋がる可能性もあるため、細かなところまで間違いなく確認する必要があります。チェック作業が好きな人は、このような業務の適正があると言えるでしょう。

機械が好きな人

ビルメンテナンスは機器の点検をしたり、操作をしたりする場面が多々あります。したがって、機械に精通している人や、機械に興味がある人などは、ビルメンテナンスの仕事を楽しみながらすることができるでしょう。

ビルメンテナンスを選ばない方がいい人ってどんな人?

大雑把な人

ビルメンテナンスは機械設備などを扱うこともあり、業務において繊細さや完璧さを求められる場面が多々あります。

物事をなんでもざっくり考えがちな大雑把な人には細かな業務が多くストレスだと感じる可能性もあります。

人のお世話が苦手な人

ビルメンテナンスにはビルに関するさまざまな依頼が舞い込みます。その1つ1つを確認し、ビルメンテナンスで対応すべき案件なのか、ほかの業者に依頼しなければならないものかなどを判断することが必要です。

また、本来ならばビルメンテナンスの範疇でなくとも、場合によっては柔軟な対応が必要になるとも考えられます。人のお世話が苦手な人ならば、細かい要望に対応することに面倒くささを感じるかもしれません。

先回りして考えるのが苦手な人

ビルメンテナンスの仕事では、現在の状態に関する対応だけでなく、この先起こり得る状況まで想像しながら動く必要があります。

例えば、設備の保守点検において、現状は問題なく稼働していても、部品の摩耗や劣化の度合いなどによって、近い将来に動作に問題が発生する可能性などは0ではありません。

そういったリスクを先回りして防止することも重要です。つまり、物事の先を考える想像力の足りない人は、働く上で苦労する可能性があるということです。

ビルメンテナンスに活かせる資格・スキル・経験

ビルメンテナンスへの転職を目指す上で、持っていなければ就けないという資格はありません。ただし、ビルメンテナンスの業務をする上では、資格がなければ携われない仕事が複数あります。

仕事の幅を広げるため、資格を取ったりスキル・経験を身に付けることは有益です。そこで、ビルメンテナンスに活かせる資格・スキル・経験を具体的にご紹介します。

ビルメンテナンスに活かせる資格

第二種電気工事士

ビルメンテナンスの仕事をする上で特に必要性が高く、取得している人が多い定番の資格は「ビルメン4点セット」と呼ばれています。

この第二種電気工事士はビルメン4点セットの1つ。突然停電が発生したり、コンセントから電気が供給されなくなったり、電気にまつわるトラブルはビル内でたびたび起こりうるものです。

電気工事士の資格を取得していれば、このようなトラブルの際の電気設備の確認や日々の管理点検を行うことができます。

電気工事士には第一種と第二種がありますが、第二種を取得すると一般電気工作物、第一種ならさらに規模の大きな事業用電気工作物の工事が可能になります。

第二種は電気工事士として基本的な知識・スキルが求められると考えましょう。受験資格は特になく、誰でも挑戦できます。受験料は郵便申し込みが12,800円、ネット申し込みが12,400円です。

2級ボイラー技士

ビルメン4点セットの1つで、ボイラーを取り扱う際に必要な資格です(簡易ボイラーなど一部を除きます)。

ボイラー設備のあるビルの管理などで役立つ資格です。筆記試験の受験資格は決まっておらず誰でも受けられます。

ただし、実際免状の発行を受けるには、実務経験が必要です。未経験から資格取得をするためには実技講習の受講も必要になります。

また、2級より上の級の受験のためには、1つ前の級を取得していることなど要件があるので注意しましょう。

なお、受験料は6,800円ですが、実技講習や免状の発行に関する費用が別途25,000~30,000円ほどかかります。

危険物取扱者乙種第4類

こちらもビルメン4点セットの1つです。ボイラーに使用する重油など、一部の危険物を取り扱うために必要な資格です。甲・乙・丙種と試験の種類が分かれており、乙種ではさらに第1~6類に分かれます。

乙種第4類を取得すると、引火性液体の取り扱いが可能になります。試験内容は法令や物理・化学、危険物の性質など、基礎的な範囲から出題されます。

受験料は4,600円です。難易度としてはあまり高くなく、受験資格も特に決まっていません。

第三種冷凍機械責任者

ビルメン4点セット最後の1つで、冷凍庫や空調などの冷凍機械設備の管理などを行うための資格です。

空調は不具合が出やすい設備でもあるので、資格や資格取得のため身に付けた知識・スキルを業務で有効に使えるでしょう。

試験科目は「法令」と「保安管理技術」の2科目ですが、高圧ガス保安協会の講習を受け、所定の試験をクリアすると、保安管理技術の試験が免除になります。

受験資格は特に定められていません。受験料は書面申し込みが8,400円、ネット申し込みが7,900円です。なお、受験できるのは毎年11月、年に1回のみです。

乙種消防整備士

ビルメン4点セットの他、ビルメンテナンスに関連が深い資格として取得する人が多いのがこちらです。消火栓や自動火災報知機、ガス漏れ火災警報器など、消防設備の整備などを行うための資格です。

乙種と甲種が存在し、乙種は1~7類に分類される設備の整備・点検を行うことができます。

消防関係法令や設備に関する基礎知識、整備方法など、消防設備を取り扱う上で必須となる内容が出題されます。また、実技試験も行われます。受験資格は特に定まっていません。受験料は3,800円です。

ビルメンテナンスに活かせるスキル・経験

ビルメンテナンスでは機械設備に関する業務を行う場面が非常に多いと考えられます。そのため、機械知識や技能を身に付けやすい工業系の学校に通っていた場合は、経験を活かしやすいでしょう。

また、ビルの入居者からの要望や依頼内容を的確にくみ取り、どのような対応が必要か判断しなければならないことから、顧客とのやり取りを直接行うような職業に就いていた人は経験を活かせる可能性があります。

営業・コールセンターなどの経験があれば、コミュニケーションスキルを発揮できるでしょう。

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