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退職理由は嘘をついても大丈夫。嘘になりにくい、体裁の良い退職理由6選

「仕事が辛くて辞めたいけど、このまま言ったら感じ悪いよな」
「そもそも退職理由って嘘ついてもいいの?」

このようにお悩みの方は多いかと思いますが、結論、退職理由では嘘をついても問題ありません。ただしきちんとメリット・デメリットを把握したうえで考えることが大切です。

本記事では退職理由で嘘をつくメリット・デメリットの他、できれば嘘を避けたい方におすすめの「嘘になりにくい、体裁の良い退職理由6選」をご紹介します。少しでもお役に立てれば幸いです。

退職理由 嘘記事用CTA

円満退職には退職理由が最重要

退職するにあたってはやはり円満退職が一番です。そして円満退職するためにはどのような退職理由を伝えるかが最重要になります。

会社が従業員を一人雇うには毎月の給与だけでなく、各種保険料、入社したての頃の教育係の人件費や教育期間の時間的コストなど膨大なコストがかかっています。

だからこそ会社としては正当な理由と感じられなければ簡単に退職を認めることができません(法律的にはこの限りではありません(下記【「退職の自由」について】参照))。

「新たな目標ができた」「結婚を機に転居する」などのポジティブなものややむを得ない事情であれば会社側もスムーズに送り出すことができます。

しかし「今の仕事に合っていないと思う」「仕事に飽きた」などのネガティブな理由をそのまま伝えてしまうとなんとか引き留めようと説得されてしまったり、「周りの皆も同じなのに無責任な人だな」とマイナスイメージを与えることになりかねません。

「どうせ辞めるし印象が悪くなってもいいや」と考えたとしても、退職するまでには数日あるでしょう。それを考えるとマイナスイメージを与えるのは避けたいところです。

【「退職の自由」について】

民法第627条1項によれば、雇用の期間に定めがない場合は退職の申入れから2週間経過すると雇用契約が終了する(退職できる)とされています。

昭和51年10月29日、東京地裁「高野メリヤス事件」の判例はこの民法第627条を強行法規としており、たとえ会社の就業規則に”労働者は退職の1ヶ月前に退職を申し出なければならない”旨の記載があったとしても、退職願提出後2週間経過すれば退職できることになります。

よって、会社や上司から退職を認めてもらえない場合でも退職することが可能です。もし退職届を受け取ってもらえないような場合でも、「退職したい」という意思が会社に伝わっていれば退職できます。

どうしても退職届を受け取ってもらえない、退職が認められない場合には退職届を配達記録付きの内容証明郵便で提出することで退職届を提出したことを証明できます。

それでもなお受け取りを拒否、または受け取っていないなどと言われた場合には弁護士に相談するのもひとつです。

退職理由では嘘をついても問題ない

円満退職するにあたっては退職理由が最重要になるとお伝えしましたが、たいていの方がネガティブな理由で退職を考えているでしょう。正直に退職理由を伝えるわけにはいかないという場合には嘘をついても問題はありません。

ただし問題ないというのは法律上の話で、嘘の退職理由を伝えることにはデメリットもあります。この後ご紹介する「退職理由で嘘をつくメリット・デメリット」を理解したうえでどうするか考えましょう。

ちなみに、エン転職が行った「退職理由のホンネとタテマエ」についてのアンケート結果によれば、「会社(人事)に伝えた退職理由は、本音と異なるものでしたか?」という質問に対して「はい」と答えた方は全体の47%となっており、およそ2人に1人が嘘の退職理由を伝えているようです。

退職理由は「一身上の都合」でも良い?

労働基準法では、労働者から退職の申し出があった場合、会社はそれを認めなければならないとしています。

そのため、法律上「一身上の都合」を理由に退職することに問題はありません。

ただこれまでお世話になった上司や同僚に何も理由を伝えないまま退職するのは気が引ける、気まずくなりそうだという場合には、体裁の良い退職理由を用意するのもひとつです。

ただし先ほどもお伝えしたように、嘘の退職理由を伝える場合にはそのメリットとデメリットを把握しておくことが大切です。


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退職理由で嘘をつくメリット・デメリット

では、退職理由で嘘をつくことには具体的にどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

退職理由で嘘をつくメリット

退職理由で嘘をつくことにはこのようなメリットがあります。

(1)円満退職しやすい
(2)引き留めに遭いにくい
(3)スムーズに引継ぎできる
(4)職場の雰囲気が悪くなりにくい
(5)退職後の手続きがしやすい

円満退職しやすく引き留められにくいのは前述の通りですが、他にも一緒に働く同僚からの理解を得やすいため気まずくなりにくく、引継ぎがスムーズに行えるメリットがあります。

職場の雰囲気も悪くなりにくいため、退職日当日も和やかな雰囲気の中退職できるでしょう。

また退職した後も最後の給与支払いや雇用保険の手続き関連で会社と連絡を取る必要があるため、その際にもスムーズにやり取りをすることができます。

退職理由で嘘をつくデメリット

一方、退職理由で嘘をついた場合にはこのようなデメリットがあります。

(1)退職後までを見据えた嘘をつく必要がある
(2)退職日まで嘘をつき通す必要がある
(3)納得いかないまま退職することになるケースもある

嘘の退職理由を伝える場合には、退職日までではなく退職後までを見据えた嘘をつく必要があります。特に同業界での転職となるとひょんなことで前職の従業員と顔を合わせる可能性があります。

「あれ?この人田舎に帰って家業継ぐとか言ってなかったっけ・・・?」などの矛盾が生まれると気まずくなってしまいます。

「もう同僚じゃないんだし関係ないでしょ」と思っても同業界だと噂は簡単に広まるため、退職後までを見据えた嘘をつく必要が出てきます。

また退職日までに、「なんで退職されるんですか?」「転職後はどちらの会社に行かれる予定なんですか?」などと色んな人から質問されるでしょう。

ここで矛盾が生じると簡単に嘘がバレるのが大きなデメリットです。全員に同じ情報だけを伝えるように注意して、退職日まで慎重に過ごす必要があります。

なお、中には会社への不満から退職を考えている方もいらっしゃるかと思いますが、「できればこの憤りをストレートにぶつけたい」と考えている方としてはストレスになるでしょう。

ただ、ここで不満をそのまま伝えてしまうと前述の通り引き留められたり最悪な雰囲気の中退職することになりかねないため、ここは慎重に行動することをおすすめします。

会社に伝えない方が良い退職理由9選

では、具体的にはどういった場合に嘘の退職理由を伝えた方が無難なのでしょうか?基本的には「会社や仕事のせい」にするものは伝えない方が良いでしょう。たとえば下記が挙げられます。

(1)仕事がつまらない
(2)仕事が辛い(「ノルマ」「目標」含む)
(3)上司・同僚と合わない(嫌い)
(4)給与が低い
(5)残業が多い
(6)仕事がなくて暇
(7)会社の社風や方針についていけない
(8)会社に将来性を感じない
(9)今のままでは自分が成長できない

こういった会社や仕事への不満を理由にしてしまうと無責任だと思われたり、「俺(私)だって同じ環境で頑張ってるのに」と上司だけでなく同僚とも気まずくなってしまいます。

こういった理由を会社に伝えると引き留められるなどしてさらに退職日が伸びてしまうため、会社や仕事に不満がある方ほど円満退職しやすい理由を伝えてスムーズに退職するのが得策といえます。

嘘になりにくい、体裁の良い退職理由6選

とはいえ「できれば嘘はつきたくない」というのが人間の心理ではないかと思います。一度嘘をつけば罪悪感に加えて、その後も嘘をつき通さなければならない労力が伴います。

そこで、体裁が良いかつ嘘になりにくい(本当の理由にしやすい)退職理由がありますのでご紹介します。

(1)これまでに培った経験を活かし、より専門性の高い職に就きたい
(2)これまでに培った経験を活かし、新たな環境で可能性を広げたい
(3)新たにやりたいことが見つかった
(4)スキルアップ(資格取得)のための勉強に専念したい
(5)学生時代から考えていた海外留学を行い、より学びを深めたい
(6)起業して自分の力量を試したい

これらは今後転職するにあたって嘘になりにくい他、将来を見据えていたり成長意欲が感じられる理由のため、企業サイドとしても不快になりにくく背中を押してあげたくなりやすいです。

・体調を崩したため、退職させていただきしばらく療養したいと考えている
・親の介護に専念しなければならなくなった
・家業を継ぐことを決意した
・夫の転勤により(結婚を機に)〇〇へ転居することとなった
・〇月に結婚することとなり、今後の育児や出産のことを考えて退職を決意した

ちなみに、上記の理由もやむを得ない事情のため円満退職に繋がりやすいですが、嘘だとバレやすいものでもあります。あまりにも事実とかけ離れている理由は避けるのが無難です。

転職活動で伝える退職理由も重要

ちなみに、退職時だけでなく転職活動の際にも退職理由は重要です。もちろん転職の面接で退職理由を聞かれても「一身上の都合」で通すことはできますが、ここをうまく利用して好印象に繋げることが可能です。

「キャリアアップのため」
「将来の目標のため」
「自分の可能性にチャレンジしたいため」

このようなポジティブで成長意欲のある退職理由なら、企業に良い印象を与えられるでしょう。できれば前職で伝えた退職理由と統一されている方が精神衛生上良いですが、絶対ではありません。

転職活動でも退職理由をうまく活用してアピールに繋げましょう。

ちなみに面接での受け答えの仕方やよく聞かれる質問など、細かい対策をしておきたいという方は転職エージェントに相談することで細かいアドバイスをもらえます。

必要に応じて求人への応募から入社までを徹底サポートしてもらえますので、気になる方はぜひ一度チェックしてみてください。


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円満退職できる退職理由の伝え方

本記事では円満退職できる退職理由について見ていただきましたが、用意する退職理由だけなく、

・どのタイミングで伝えるか
・どんな伝え方をするか

によって円満退職できるかどうかが決まります。そこでここでは、円満退職しやすくなる退職理由の伝え方をご紹介いたします。

退職の3ヶ月前に伝える

円満退職を叶えるためにはどのタイミングに切り出すかが重要となります。できるだけ退職希望日の3ヶ月前に伝えるようにしましょう。

というのも、従業員の退職にあたり職場としては「この人が退職した後もきちんと仕事が回るのか」が不安要素になります。

そのため、後任の選定や引継ぎ業務を滞りなく行えるように3ヶ月ほど余裕を見て伝えておけば職場に余計な心配をかけにくくなります。

ただし、前述の通り民法では退職の意思を伝えた2週間後であれば退職できることになっています。長期的に退職を拒否されている場合やハラスメントを受けている場合は例外となります。

繁忙期直後のタイミングが狙い目

他にも、退職を伝える最適なタイミングとして繁忙期直後も挙げられます。繁忙期の間に伝えてしまうと「この忙しい時になんて身勝手で無責任な人なんだ」と悪い印象を与えかねません。

しかし繁忙期が明けた後であれば上司も冷静に話を聞きやすくなっているため、繁忙期の間真面目に働いている姿をアピールできていれば、より一層真摯に耳を傾けてもらいやすくなるでしょう。

相談ベースで切り出す

上司に退職の意思を伝える際にはいきなり「会社辞めます!」と伝えるのではなく、あくまで相談ベースという姿勢を見せることも円満退職の秘訣です。

というのも「自分会社辞めます、これ決定事項なんで!」という強固な態度を見せてしまうと、退職を切り出された側が素直に耳を傾けにくくなるからです。

あくまで「相談」という形を取ることで話を聞き入れてもらいやすくしましょう。

具体的には事前に「相談したいことがあるので〇日の〇時、少々お時間よろしいでしょうか?」とアポを取っておくと、仕事を邪魔された感を与えることもありません。

仕事や職場の批判はしない

こちらも前述の通りですが、退職理由を伝える際には絶対に仕事や職場の批判をしないように注意しましょう。

中には飲みの席に誘って引き留めようとする上司もいますが、飲みの席ではつい勢いで仕事や職場に対する不平不満がこぼれがちです。

そうなると余計に上司から「わかるよ~俺もそういうことあったよ~、でもさぁ・・・」などと引き留められる可能性がありますので、飲みの席に誘われた際には丁重に断るようにしましょう。

退職日までに転職先を決めるには?

退職を伝えるにあたり、中にはこのようにお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。

「退職日までに転職先が決まらなかったらどうしよう」
「退職日を決めた後に転職先から「時期を早めてくれ」って言われたらどうしよう」

このようにお悩みの方は、転職エージェントを利用することで短期間で転職先を決めることができたり、退職日に合わせて入社時期を調整してもらうことができます。

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短期間で転職を決めたい、より幅広い選択肢から企業を探したいという方はご相談だけでもかまいません。ぜひ一度私たちにお話をお聞かせください。


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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです

新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。

「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?

でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!

仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。

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