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高卒就職の面接・完全マニュアル|よくある質問やマナーなどをリサーチ

現在、高卒として就職活動中の方の中には、はじめての就職で面接が不安だという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

面接は繰り返し本番を経験することによって慣れていくものです。だからこそ、不慣れな方は事前に綿密な準備をして、繰り返し練習しておく必要があります。

そこで本記事では、高卒者がよく聞かれる質問や好印象を狙える志望動機の考え方など、高卒就職をより有利にするための面接対策をご紹介いたします。少しでもお役に立てれば幸いです。

高卒が企業からチェックされているポイント

具体的な面接対策をご紹介する前に、まずは前提として、高卒者が就職で企業からチェックされやすいポイントをご紹介いたします。

東京経営者協会が発表している
「新規高卒予定者採用アンケート調査集計結果(平成18年度)」
によれば、企業が高卒者の採用にあたって重視している能力には下記の3つが上位に挙げられています。

(1)コミュニケーション能力(71.6%)
(2)協調性(70.6%)
(3)基本的な生活態度、言葉遣い、マナー(63.7%)

まずはコミュニケーション能力です。どのような職種であっても人との関わりを避けて通ることはできません。最低限のコミュニケーション能力が備わっているかどうかは必ずチェックされます。

具体的には、相手との意思疎通が問題なく図れるかどうかを見られます。

たとえば面接で採用担当者から投げかけられる質問の内容、意図をきちんと把握できているか、また質疑応答の際に相手にわかりやすいように話すことができているかどうか、などのポイントをチェックされています。

次に協調性です。先程もお伝えしたように、どんな仕事でも自分一人では完結できない仕事がほとんどです。そのため、周りと協力してひとつの仕事を円滑に進められるような協調性が重視されるのです。

採用担当者は、協調性の有無を主に志望動機や自己PRなどを伝える際の過去の経験・エピソードなどからチェックすることができます。

過去の活動で協調性を培うような経験をしているか、また何かを成功させることができた時に、仲間の大切さを学んだ経験があるかなどを見ることによって、その人材に協調性が備わっているかをチェックできるのです。

そして最後が基本的な生活態度、言葉遣い、マナーです。職種にもよりますが、顧客と直接やり取りをするような仕事であればなおシビアにチェックされるポイントです。

特に高校新卒者の場合は社会人マナーまでは求められていませんが、そもそも最低限の人としてのマナーが備わっているかどうかで「良質な仕事をしてくれるかどうか」を企業は見ています。

というのも言葉遣いが雑だったり、常識的なマナーがなっていない人材は「細かい部分に気がつかずにお客様に失礼な態度を取ってしまうのではないか」「自社のブランドイメージを壊しかねない」などのネガティブな印象をもたれやすいからです。

そのため、高卒就職の面接では最低限これら3つのポイントに注意して対策を行い、本番に臨むのが得策です。

面接の基本マナー

ここからは面接の基本マナーについてご紹介いたしましょう。

面接の流れは上記の画像の通り、大きく5段階に分かれます。ここではそれぞれの段階で押さえておくべきマナーをご紹介いたします。

訪問~受付

面接といえば面接室に入室するところからがスタートだとお考えの方も多いかもしれませんが、面接は面接会場に到着する直前からすでに始まっているという認識を持つことが大切です。

というのも、会場の周辺には選考を受ける企業の関係者がいる可能性が高く、その段階でイメージを落としてしまうような行動をとってしまうと、それが採用担当者の耳に入るケースも考えられるからです。

面接会場の最寄駅で下車したあたりくらいからスイッチを切り替えておくのが良いでしょう。また、面接会場に入る前にスマホの電源は切っておきましょう。

そしてこれは冬場に限ったマナーですが、面接会場に到着したら必ずコートなどの上着は脱いで、ジャケットのみを着ている状態で会場に入るようにしましょう。

そして受付に向かい、名前、所属、誰に用があるのかを伝えます。

高校新卒の方であれば「〇〇高校の〇〇と申しますが、新卒採用の面接へ伺いました。」、それ以外の方であれば「〇〇と申しますが、中途採用の面接で伺いました。」と伝えるようにしましょう。

ここでもマナーが問われますので、受付の方には必ず笑顔で感じよく接するようにしましょう。

待合室

企業やタイミングによって異なりますが、前の応募者が面接を行っている場合や、採用担当者の前の仕事が長引いているなどの場合は直接面接室へ通されずに待合室へ通されることもあります。

ここでは別の応募者と居合わせる可能性もありますので、気を抜けません。また、会場に入る際に電源を切っていれば問題ないと思いますが、待っている間にはスマホを触らないようにしましょう。

入室

その後、係の人に面接室へ案内されます。入室の際には、面接室内から名前を呼ばれた後、扉をゆっくりと3回ノックして「失礼します」と声をかけてから入りましょう。

よく2回だけノックして入室する方もいらっしゃいますが、2回のノックはトイレでのマナーになりますので注意しましょう。

面接本番

面接本番では面接官の質問に答える形で進んでいきます。この後、高卒就職の面接で聞かれやすい質問と回答例をご紹介いたしますので、参考にしてください。

退室

面接が終了したら退出します。面接官から「本日は以上となります。お疲れ様でした」などと声がかかるので、「本日はお忙しいところ、貴重なお時間をありがとうございました」と声をかけ、一礼してから席を立ちます。

椅子の横に立ち、改めて「失礼します」と声をかけてもう一度お辞儀をします。その後、カバンやコートを持って面接室を後にします。この時、コートは面接会場を出るまで腕に掛けて持っておくよう意識しましょう。

そしてドアを開ける前に面接官の方に向き直り、もう一度「失礼します」と声をかけてから一礼し、ドアをゆっくりと閉めて退室します。

お辞儀のし過ぎではないかと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この一連の動作は最低限守っておくべきものですので、面接が和やかな雰囲気の中で終わった場合でも徹底しましょう。

高卒就職の面接でよく聞かれる質問&回答例

では、次に高卒就職の面接でよく聞かれる質問とそれぞれの回答例をご紹介いたします。

「自己紹介をお願いします」

まずは自己紹介に関する質問です。先に名前をすでに伝えている場合は、下記のポイントをおさえながら回答しましょう。

・努力・続けてきた経験を話す
・強みをアピールする

部活動やアルバイトなど、努力を続けてきた経験を交えながら、その企業が求めている人材像に沿う自分の強みをアピールしましょう。たとえばこのような例文が考えられます。

「私は中学生時代から約6年間、サッカーを続けており、最後の大会では県大会に出場することができました。

全国大会出場の夢は破れましたが、それまでの過程で目標達成のために努力を継続することの大切さを学ぶことができたと自負しております。

また、サッカーを通してチームプレーの大切さや、仲間との絆が土壇場で力を発揮することを学びました。以前は一人でなんとかしようと抱え込んでしまう傾向があったのですが、今ではチームメイトにムードメーカーのような存在だと言われるようになりました。」

「弊社を志望したのはなぜですか?」

次に志望動機です。ここでは、下記のポイントに留意しながら書いてみましょう。

・なぜその企業を志望したのかを伝える
・その企業で求められている要素をアピール
・その能力を培ったエピソードを入れる

まずは、なぜ同じ業界の中でもその企業を志望したのかを明確にして伝えましょう。もしここが明確になっていなければ、「では、なぜ同業の〇〇社は受けられていないのですか?」などと突っ込んだ質問をされかねません。

より信憑性のある志望動機を考えるためにも、企業分析を綿密に行いましょう。その企業のホームページや、その企業の社長が取り上げられているインタビュー記事などを読んで、他社にはないその企業ならではの魅力を抽出し、志望動機に盛り込むのがおすすめです。

そして、その過程でその企業が求めている人材像もできるだけ明確にしましょう。そして企業に求められている能力と、自分の強みを比較して、合致する部分を志望動機の中でさりげなくアピールします。

しかし、ただ「コミュニケーションが得意です」などと伝えるだけでは説得力がありません。そのため、その能力を培った具体的な経験をエピソードとして盛り込みましょう。これらのポイントをまとめると、次のような例文を作ることができます。

「今回貴社を志望した理由は、貴社の「社員の成長を通して顧客第一を貫こう」という経営理念に共感したからです。

私は高校3年間で飲食店でホールのアルバイトを続けてきましたが、最初は人見知りがひどく、愛想がないと店長に指導を受けてばかりでした。

しかし数か月経った頃、常連のお客様が料理をこぼされた時に対応した際、「仕事増やしちゃってごめんね。でもすごく対応が早くて驚いちゃった、ありがとう。」とお声をかけていただけたことをきっかけに、自分から率先してお客様に接するようになりました。

最終的にはお客様が私との世間話を楽しみにしてくださるまでになり、お客様の笑顔のために頑張ることの喜びと、苦手を克服することの面白さを学びました。

そこで企業選びをしている際に貴社の経営理念が目に入り、魅力を感じて志望させていただきました。」

「どんな仕事をしてみたいですか?」

この質問は高校新卒の方向けのものになりますが、その後の配属先に影響する重要な質問になります。必ず理由を交えながら回答するようにしましょう。下記の例文を参考にしてください。

「はい、私は人の笑顔に接することがモチベーションに直結するため、現場に出てサービスの仕事に携わりたいです。」

「はい、私は明確な目標に向かって積み重ねることが得意で、人と接する仕事がしたいと考えているため、営業職の仕事をしてみたいです。」

「はい、私は専門的なスキルを学び、身につけたいので、機械の整備に従事したいと考えております。」

「あなたの長所を教えてください」

次に長所についてです。長所を答える際には、できるだけその企業が求めている人材像に沿うものを答えるようにこころがけると効果的です。

また、その長所を培った経験談を端的に取り入れたり、「周りからそう評価されることが多いです」といったニュアンスで伝えると信憑性が増します。下記の例文を参考に考えてみましょう。

「部活動の経験から、結果が出るまで諦めずに努力し続けることができるようになりました。具体的には〇〇を達成することができた時は本当に嬉しかったです。」

「アルバイトの仲間や部活の先輩からは、人の意見を聞いてまんべんなくまとめることがうまいと言ってもらうことがあります。複数人で集まる時にも、まとめ役に回ることが多いです。」

「あなたの短所を教えてください」

短所を伝える際には、ただ短所だけを伝えるのではなく、その短所を克服するために今どのような工夫をしているかを最後に添えるのがおすすめです。

自分に足りない部分を客観視できるだけでなく、克服する努力ができる人材であることをアピールでき、ネガティブイメージに繋がることを防ぐことができます。たとえばこのような例文が考えられます。

「失敗を恐れるあまり、実際に行動するまでに時間がかかることがあります。しかし行動しなければ何も始まらないため、事前に情報収集を細かく行い、失敗のリスクを最大限減らしてから行動に移すように心がけています。」

「高校生活で一番の思い出を教えてください」

次に高校生活の思い出についてです。ここでも自分の性格や能力をアピールすることができます。たとえば、「体育祭の800m走で1位になったこと」を思い出として伝えるとします。

もし「元々長距離走が苦手だったけれど、毎日放課後に残って練習した結果1位になれたことで、目標のために努力することのやりがいを学んだ」という内容を伝えれば、目標に向かって努力できる人材であることをアピールできます。

自分の何をアピールするかを念頭に置きながら考えると効果的でしょう。

「体育祭の800m走で1位になったことが思い出として心に残っています。元々長距離走が苦手だったのですが、毎日放課後に残って練習した結果1位になれたことで、目標のために努力することのやりがいを学んだからです」

「文化祭で模擬店を出店した時に、自分のクラスが2番目に売上が高かったことです。

最初、何の模擬店を出すかを考える時にクラス全体で意見が割れてしまい、喫茶店に決まった後もなかなか協力体制が作れなかったのですが、文化祭当日が近づくにつれてみんなの気持ちがひとつになっていく過程が本当に楽しくて、まさか全体で2番目の売上になるとは思っていなかったんです。

でも、2番になってみたらそれはそれで悔しくて、でもみんな心から達成感に浸っているのを見ることができて、ケンカしながらもみんなで一つの何かを作り上げていくのってこんなにやりがいがあるんだなと学べました。」

「好きな教科・嫌いな教科は何ですか」

最後に教科についてです。好きな教科と嫌いな教科を伝える際には、必ず理由を添えましょう。

また、嫌いな教科についてはネガティブな理由にならないように心がけ、また苦手を克服するために工夫していることをアピールすると好印象です。

「好きな教科は現代文です。子供の頃から小説を書くのが好きて、今でも日記は欠かせません。

そしてあまり好きではないのは(苦手なのは)社会で、暗記があまり得意ではないのが理由です。ただ、最近は歴史関係の小説や映画を観るなどして、暗記ではなくストーリーとして理解できるように工夫しています。」

さて、いかがでしたか?高卒就職の面接では高卒だからこそチェックっされやすいポイントがありますので、本記事でご紹介した内容をもとに対策を行っていただけたらと思います。

しかし、中には「志望動機がどうしても思いつかない」「自分の強みがよくわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでぜひ知っておいていただきたいのが就職エージェントの存在です。

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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです

新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。

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