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「学歴ロンダリング」とは?|就職への効果、メリットなどをリサーチ!

学歴ロンダリングという言葉をご存じでしょうか。ロンダリングは資金洗浄という意味になり、つまり学歴ロンダリングは「学歴洗浄」と直訳出来ます。

どちらかと言えばあまり良くない印象を持つ言葉ですが、本記事では学歴ロンダリングをする理由やメリットデメリット、そして就・転職に役立つのかなどをご紹介いたします。

少しでもお役に立てれば幸いです。

学歴ロンダリングとは

学歴ロンダリングとは、大学院に進学する際に自身の出身大学よりレベルの高い、学歴が上となる大学院に進学することを指します。別名「学歴ロンダ」や「院ロンダ」とも呼ばれます。

派生語としては下記のような用語も存在します。

「逆ロンダリング」
└出身大学の大学院よりレベルの低い大学院に進学すること

「編入ロンダリング」
└短大卒や高専卒から四年制大学へ三年次編入すること

「専攻ロンダリング」
└大学と大学院で専門分野を変更すること

そもそもロンダリングは「ごまかす」「出所をぼやかす」といった意味合いを持つため、学歴ロンダリングは学歴をごまかしている事と否定的な考えを持つ人もいます。

一般入試で大学の合格を勝ち取り、その大学から大学院に進学した内部生にとっては、別の大学から入学した人と同じ学歴になることは不満に感じるのかもしれません。

ただ大学院によっては外部からの入学生が文系・理系関係なく半数以上を占めているケースもあります。

ロンダリングと言えども、正規の入試を経て大学院に入学している訳ですから、決して偏見を持たれるようなルートではありません。

なぜ学歴ロンダリングをするのか

学歴ロンダリングは元々インターネットスラングから広まったワードです。

大学院入試が近づくと話題になる機会も多いですが、学歴ロンダリングを行う人が多いのはどのような理由があるからなのでしょうか。

結果的に学歴ロンダリングになっている

学びたい気持ちが強い人は、意図せず学歴ロンダリングになるパターンが多いです。例えば同じ学部であっても、大学や教授ごとに考え方は違います。

多角的な視点を持つために別の大学院へ進学したところ、元の大学より偏差値が高い所だったという事はよくあります。

また大学院によって設備の充実度や使える研究費もまちまちです。「自分のやりたい研究を思う存分したい」という理由で、大学とは別の大学院へ進学する人もいるのです。

大学受験に失敗しており、どうしても目標とする大学に入りたかったから

大学受験に失敗し、憧れていた大学に入学出来なかったことを後悔する方もいらっしゃいます。

浪人してチャレンジし続けるという方法もありますが、浪人は空白期間を作ることになり、経済状況によっては簡単に決断できるものではありません。

渋々夢を諦め、合格した大学に入学するものの、思いが強いほど学歴コンプレックスに悩むようにもなります。

もし学歴ロンダリングを行うと、大学院の入試は受験者数や受験科目が少なく、面接試験もあるので、大学入試より合格しやすくなります。

一度は諦めかけた夢を手に入れられるチャンスとなるので、目標とする大学があった人はチャレンジしたくなるのかもしれません。

友人や周りの人からの評価が上がると思っているから

友人や親族などの集まりがあると、難関大学に入学した事や卒業生であることを自慢したり、「どこの大学に入ったの?」とあからさまな上から目線で質問してくる人がいます。

どのような言葉を投げかけられても特に気にしない、平然としていられる人は良いですが、受け流せない場合は心の中でモヤモヤした思いが溜まっていきます。

学歴が良ければ全て良しという訳ではないですが、学歴は人を評価する上でわかりやすい指標にはなります。

より偏差値が高く、人気で有名な大学院に進学した方が周りからの評価も上がると考え、学歴ロンダリングという方法を選択するのです。

学歴ロンダリングのメリット

否定する人がいる一方で、学歴ロンダリングを行う人は大勢います。学歴ロンダリングを行うことで具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

就転職の選択肢が広くなる

学歴ロンダリングをしてレベルの高い大学院に入ると、当然ながらその大学院が最終学歴となります。

元々在籍していた大学と偏差値に差があったとしても、企業の採用担当者は卒業学部ではなく最終学歴に注目するため、学歴においては好印象を残すことができます。

もちろん採用試験では人柄や熱意、将来性など全てまとめて評価していくので、学歴が良いからと言って必ずしも採用されるとは限りません。

しかしながら希望する企業が学歴フィルターを使っていると、学歴が一定の基準を満たしていなければ面接さえ受けられない可能性もあるのです。

大手企業や有名企業は学生人気が高く、採用担当者は膨大な数のエントリーシートを確認していかなければなりません。

少しでも採用活動を効率化させるために用いるのが学歴フィルターで、基準は企業によって様々です。

どの企業がどんな基準で学歴フィルターをかけているのかは就活生にはわかりませんが、高学歴になるほど次の段階に進める可能性は高くなります。

また専門性が身に付いている事が評価されると、就職や転職に有利になります。

大学院は大学の学部で学んだ知識を活かしながら、応用的な研究を行う学術機関なので、大学院卒となるとより専門的な研究に携わった人材とみなされるのです。

例えば理系分野では専門性が求められる研究職、技術者といった職種では、企業のニーズに合えば高く評価される傾向にあります。

文系分野に関しては大学院卒がそれほど有利にはなりませんが、法や経済の知識が必要な公務員を目指す際は、専門的な知識を得るために学歴ロンダリングをし、有名大学院へ進学することは大いに意味があります。

初対面での高い信頼に繋がる

履歴書は必ず最終学歴を記入します。

就活の面接などは履歴書を見ながら、会話をした時に受ける印象などで人となりを判断していきますが、偏差値の高い大学院に在籍、若しくは修了している人は、プロフィール上から頭の良い人という印象を与えられます。

1つ手前の学歴とあまりにもかけ離れていると、学歴ロンダリングをしていると伝わる可能性が高いですが、決して悪い印象には映りません。

学歴ロンダリングをするのはより高いレベルで学びたかったからと捉えられ、「向上心のある人材」として評価も高くなるのです。

ちなみに高学歴が初対面での高い信頼に繋がるのは、就活の場だけではありません。

例えば就職後に取引先とコミュニケーションをとる際、どこの大学を出ているのか、どんな研究をしてきたのかなどは話のネタとして使われがちです。

学歴は人となりを判断するための客観的な指標になるため、有名な大学院卒と聞くと、それだけでも相手に安心感を与える事が出来るのです。

家族や友人からの評価が良くなる

家族や友人など親しい間柄では、時に遠慮のない言葉が飛び交います。特に学歴は話題になりがちで、身近な人と比べて評価されることにストレスを感じる人も少なくありません。

周りと比べて学歴が低いとコンプレックスを抱えているなら、学歴ロンダリングは評価を覆すチャンスになります。

元々目標にしていた所の大学院や、在籍している大学よりレベルの高い大学院に進学すると、その時点で最終学歴も塗り替えることが出来ます。

学歴コンプレックスが解消出来れば自分に自信が持てるようになり、家族や友人とも良好な関係を保ち続けられます。

学歴ロンダリングのデメリット

学歴ロンダリングにはメリットがある反面、デメリットもあります。どのような点に注意が必要なのでしょうか。

卒業に必要な論文作成が大変

大学卒業には学士論文、大学院修了には修士論文を作成しなければいけません。

この修士論文は学士論文に比べるとページ数なら倍以上、参考にする文献は学士論文が数十冊程度に対して、修士論文は100冊前後に及ぶ数となり、論文を書き上げるまでにはかなりの時間を要します。

大学からストレートに大学院に進学した内部生でも、ハイレベルなものを求められる修士論文に苦労させられますが、学歴ロンダリングを経て大学院に進学した外部生は、さらに厳しい状況になります。

外部生の論文作成が大変なのは、内部生と比べて研究に費やす時間が短いためです。

内部生は大学4年生時にテーマを決めておくと、内部進学した後も引き続き同じ研究が出来ます。

一方、学歴ロンダリングによって違う大学から入ってきた外部生は、大学の時とは異なる研究室に配属し、新たな教授の元で研究を始めます。

つまり修士1年目にして知識量にかなりの差が出ることになるのです。

大学院入試は大学入試より難易度が下がり合格しやすいのですが、その分修了時は相当な努力が必要です。

ただし研究時間が短いからといって、就活に不利になる訳ではありません。研究に時間をかけても内容が薄ければ意味が無いのです。

短い期間の中でも研究を充実させ、そこから得られた成果をわかりやすく、的確に修士論文にまとめる事ができれば高い評価が得られます。

また論文の内容が評価に繋がるのはもちろん、限られた時間の中で研究内容をまとめられるスキルは、社会の場でも役立ちます。

環境に慣れる必要がる

学歴ロンダリングをすると、環境も大きく変わります。研究室の教授や仲間など大学時代に培った人間関係は一度リセットされ、新たな環境で人間関係を構築していかなければなりません。

有名大学は外部生の比率が比較的高いので、同じような境遇の仲間も見つかりやすいですが、ほとんどが内部進学者で占められている研究室では、既に人間関係が出来上がっていると想定しておく必要があります。

初めて会った人でも気軽に話せるタイプの方は問題ないですが、人見知りや人とコミュニケーションをとるのが苦手だと感じている方は、人間関係で悩むかもしれません。

学歴ロンダリングに興味はあるものの、外部から入って馴染めるか心配な人は、事前に研究室を訪問して雰囲気や外部生の有無などを確認しておくと、少しは安心出来ます。

そして新しい環境に慣れるというのは、人間関係だけではありません。研究室の学ぶ環境やルールも違ってきます。

前の大学とは違うと感じる場面があったとしても、郷に入れば郷に従えと表現されるように、自分がそのルールに従っていかなければいけません。

体にしみついているルールを忘れ、新しいルールを覚えていくのは大変なものです。また場合によっては、学歴ロンダリングをするために引っ越しをする人もいます。

新しい土地での生活は何かと不自由も多く、慣れて快適に暮らせるようになるまでは時間がかかるかもしれません。

早く環境に慣れるコツは、学歴ロンダリングをした目的が何かを思い出すことです。

大学院での学びに集中するためにも、「前とは違う」と拒否反応を示すのではなく、柔軟な考え方をしていく姿勢が大切なのです。

費用がかかる

大学院に進学すると、たくさんの学費が必要になります。例えば国立の大学院なら入学金に約28万円、年間授業料が約53万円となり、修士課程の2年間で約150万円かかります。

ちなみに私立の大学院に進学した場合は、国立よりも費用が高くなる傾向にあり、授業料が76万円ほどかかる所もあります。

内部進学でも学費は高額ですが、学歴ロンダリングで進学した外部生は、大学院入試のための受験料に約3万円、遠方から受験する場合は交通費や宿泊代も必要になり、試験を受けるだけでも費用がかさみます。

また無事に合格して進学が決まった場合は、新居探しや引っ越し代もかかると頭に入れておかなければいけません。

大学卒業後にすぐに就職する人に比べると、収入と支出額が大幅に変わってきます。

少しでも負担を減らすためには、大学在学中から出来る範囲でアルバイトをし、コツコツとお金を貯めておいた方が賢明です。

社会人としてのスタートが遅くなる

浪人や留年をせず大学を卒業できた人は、通常21~22歳に就職活動をしていきます。

対して大学院に進学すると、修士課程卒業までに2年を要し、就職活動は23~24歳にかけて行うことになります。

ちなみに博士号まで目指すとなると、就活を始める時期はさらに遅れます。もちろん就職活動においては、大学卒業であろうと大学院修了であろうと新卒扱いになります。

大学院で学んできた学生は専門的な知識を持ち、優秀な人材ではありますが、企業によっては採用を敬遠する所もあります。

学歴や年齢が高いと、それだけ人件費が高くつくと考えるためです。

若さを重視する企業には大学院修了がネックになるケースもあるため、就職活動を始める際は、希望する企業の修士卒以上の採用者数など調べておいた方が安心です。

学歴ロンダリングは就・転職に役立つのか

名のある有名な大学院に進学して、最終学歴を上げることは決してゴールにはなりません。不自由なく豊かに暮らしていくには、就職して自分に合った仕事をしていくことが大事です。

学歴ロンダリングをして最終学歴が上がれば就・転職にも役立つと考えている方もいらっしゃいますが、必ずしもそうとは言い切れません。

確かに日本の社会は学歴というステータスが重視されてきたこともあり、就活の場では学歴フィルターという言葉も存在します。

頭が良い人ほど企業に採用される可能性が高くなる訳ですが、運良く採用されても、学歴にしか自信がない人は、いざ社会に出た時に「こんなはずじゃなかった」と苦労するかもしれません。

学歴ロンダリングが就・転職に役立つかは、希望する業界や業種によって違ってきます。例えば有利となるのは、高い専門性が求められる研究職です。

大学院に進学して専門的な知識を身に付けてきた人材なら、入社してからも戦力として力を発揮してくれると企業は期待するのです。

ただしレベルの高い理系の研究室に属していれば、簡単に内定が貰えるという易しいものでもありません。

評価されるのは「自分がやりたい研究が出来るから」といった明確な目標を持って学歴ロンダリングをした人で、単に学歴を上げるためだけにロンダリングをした人は、面接の場で上手く取り繕ってもすぐに見抜かれてしまいます。

対して研究に打ち込んできた人は自分の大学院生活に自信を持っており、採用する側も「この人なら就職してからも努力を惜しまず、いつか目に見える結果を出してくれる」と期待値が高くなるのです。

つまり学歴ロンダリングをすれば誰でも転就職で有利になると安易に考えるのは危険です。

そもそも企業によって重視するニーズは異なり、知識が豊富な24歳より、若くてハツラツとした22歳の方が良いと考えている企業もあります。

文系のみならず、理系でも学歴ロンダリングが役立つとは言い切れないため、進みたい分野や就職したい企業がある場合は、どのような人材を求めているのか事前にリサーチしておく必要があります。

まとめ

「高学歴を手に入れられるから」「楽をしたいから」といった目的のない学歴ロンダリングはリスクが高いです。

そもそも学歴ロンダリングをすると、それだけ年齢を重ねるため就活で後れをとり、加えて費用もかかります。

さらに明確な目標がなければ修士論文を書き上げるのも難しく、結局退学してしまうという事態に陥る可能性もあります。

日本は学歴社会ではありますが、昔ほど学歴が重視されている訳ではありません。

学歴より年齢を重視している所も多く、選択を間違えると後で後悔することにも成り兼ねないため、学歴ロンダリングのメリットデメリットを把握し、正しい判断をすることが大切です。

また学歴が高く専門知識が豊富な人でも、アピールする方法がわからなければチャンスを逃してしまいます。

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