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イラストを描く仕事ってどんな感じ?職種7選|仕事内容、収入目安などをまとめて紹介

日本はマンガやアニメが一大産業として発達しているクリエイティブな国です。街の広告やWebサイトなど、様々な場面でイラストを目にする機会が増えています。創作意欲に駆られてイラストを描く仕事へ憧れを抱く人も多いでしょう。イラスト関連の仕事は需要が高い水準で推移しているため、将来性も期待できる分野です。本稿ではそんなイラスト関連の仕事について詳しく掘り下げていきます。

イラストを描く仕事の種類

仕事 イラスト

イラストを描ける人材は活躍の場が広く、仕事の種類も多種多様です。それぞれメリット・デメリットや必要になるスキルも異なってくるので、まずはイラスト関連の代表的な仕事について理解を深めておきましょう。

イラストレーター

イラスト関連の仕事として一般的に広く認知されているのがイラストレーターでしょう。クライアントからの依頼を受けて一枚絵を制作・納品するのがイラストレーターの主な仕事です。

自身の作品を作品集としてまとめて販売することもあります。イラストの掲載先は雑誌の表紙・小説(ライトノベルなど)の挿絵・広告用・テレビ番組用など様々です。

バラエティ豊かなメディア・業界に関わることができるという点は、イラストレーターの大きなメリットと言えるでしょう。クリエイターはこうした刺激から創作意欲やイメージが湧くものです。

イラストレーターはイラスト制作を汎用的に請け負うという性質上、自分にとってライバルとなる人の数が多い点はデメリットとも言えます。

企業所属の他にフリーランスとして活動する人も珍しくありません。イラストレーターとして活躍していくためには人を惹き付ける「画力」や魅力的な構成を考える「発想力」、さらには自分と言う商品を他者と差別化してクライアントなどにアピールする「営業力」も求められます。

納品するイラストの用途が幅広いので、各メディアに適した描き方を心がけられるとベストです。

キャラクターデザイナー

ゲーム・アニメ業界で自分の感性を活かしたい人には、キャラクターデザイナーがおすすめと言えます。

キャラクターデザイナーは開発中のゲームや制作中のアニメに登場するキャラクターについて、具体的なビジュアル設計や設定を考えるのがメインの仕事です。設定については予め決められたものが回ってくることも多いので留意しておきましょう。

アニメ・ゲームの制作には多くの人が携わり、1つのチームとして世界観を作り上げるという大きなやりがいがあります。完成した作品の中で自分の考えたキャラクターが生きている姿を見られるのは、キャラクターデザイナーならではの喜びでありこの仕事のメリットです。

キャラクターデザイナーの仕事は「自分が良いと思ったもの」がそのまま通るとは限りません。これは様々な仕事に共通することではありますが、作品の世界観に大きな影響をおよぼすキャラクターデザイナーでは特に顕著です。

リテイクや細かい調整が多く一流として認められるまでにある程度の時間がかかるという点は、キャラクターデザイナーのデメリットと捉えることもできます。

人気キャラクターデザイナーになるにはユニークなデザインを思い描く「想像力」や、作品の世界観を壊さずに自分の感性を落としこむ「バランス感覚」といったスキルが重要です。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは広告・雑誌・商品パッケージといった商業メディアを中心にデザイン構成を考え、実際に制作完了するまで一連のプロセスを担当します。

Webマーケティングの重要性が増した現代ビジネスシーンにおいては、Webサイトで使用するバナー制作を請け負うことも多いです。グラフィックデザイナーは仕事として需要が安定している、イラストを使った複合的なコンテンツ制作でスキルの幅が広がるといった点がメリットになります。

一方でグラフィックデザイナーは商品や広告のスケジュールありきで仕事を進める場合が多いため、タイトな納期になりがちという点に注意しておきましょう。

比較的細かい案件を継続的に受注する傾向にあるため、デザイナー一人あたりの仕事量も多めです。計画的に業務を進めていけるように、仕事の優先順位付けを行うと良いでしょう。

グラフィックデザイナーは、イラストだけでなく既存の画像素材・文字・エフェクトなどを活用して作品を仕上げるため、限られたスペースで効果的に表現する「デザイン力」「レイアウト力」が求められます。

また、印刷媒体を多く扱うため色味の変化や裁ち切り線(印刷に反映されないデザイン部分)といった「印刷に関する知識」も必要です。

漫画家

イラストを描く仕事として漫画家をイメージする人も多いでしょう。漫画家は出版社と契約して自分の作品をリリースし、その原稿料や印税で生計を立てるのが一般的となっています。

エピソードごとに構成を練るネームと呼ばれる作業からコマ割り・セリフ・背景など工程が多いため、アシスタントを雇っている人も多いです。書店用の特典やWeb掲載用として一枚絵を描くことも少なくありません。

漫画家は人気が出てくるとアニメ化・ゲーム化・映画化など、作品が様々なメディアミックスに発展する可能性があります。

それとは逆のアプローチで、ライトノベルやWeb小説の漫画化も業界内で活発です。実力次第で自分の作品をスケールアップさせられる、他のクリエイターとの共作で作品の幅を広げやすいといった点は漫画家ならではのメリットと言えるでしょう。

漫画家の仕事は一般的に商業誌での連載や単行本の発売とセットで進められます。出版社の都合も大きく関与してくるため、漫画家は締め切りに追われる生活になりがちです。

自分の作品とじっくり向き合いながら完成させたい人にとっては、デメリットになる可能性があるので注意してください。週刊が難しければ月刊や季刊など、スケジュールにゆとりのある契約内容で交渉するのが良いでしょう。

漫画家は「画力」「ストーリーや脚本の構成力」「キャラクターデザインスキル」など幅広いスキルが必要になる仕事です。人気作品のチェックや新しいスキルの習得など、自分のスキルアップに取り組み続ける「向上心」が何よりも重要になってきます。

コンセプトアーティスト

ゲームやアニメ業界でプロジェクトを進める際にチーム全体でイメージを共有したり、早い段階で対外的にアピールしたりするためにコンセプトアートと呼ばれるイラストを制作することがあります。

そのイラストを制作する職種が、コンセプトアーティストです。原作者や制作監督とコミュニケーションを取りながらイラストを描くのが一般的です。

コンセプトアートが制作される段階では、作品のビジュアルイメージや世界観が具体的に固まっていないケースもあります。

コンセプトアーティストの手によってイメージが具体的に視覚化されることで、プロジェクトの最終的な方向性が決まると言っても過言ではありません。大きなやりがいを感じられることや、ユニークな仕事に携わる刺激に満ちた環境がメリットです。

基本的にコンセプトアートは原作や企画案ありきのイラストであるため、コンセプトアーティストが単独で仕事としての成果物を生み出すというケースは少ないです。

自分のオリジナリティを全面に出せる訳ではないという点には十分留意してください。

コンセプトアーティストの仕事は個人でイラストを制作するイメージが強いかもしれませんが、実際は関係各所と綿密に連携することが求められます。したがって画力や想像力の他にも「コミュニケーションスキル」「調整力」「ヒアリング力」といった基本的なビジネススキルが必要です。

絵コンテライター

絵コンテとはイラスト・セリフ・効果音といった要素を用いて、ドラマ・アニメ・テレビ番組・CMといった映像コンテンツの「流れ」をまとめたものです。

主に脚本家・演出家・監督らとコミュニケーションを取りながら作業を進めます。場合によっては映像監督やディレクターが直接絵コンテを作ることもありますが、専門的に取り組む人は絵コンテライターなどと呼ばれるので覚えておきましょう。

絵コンテはシーンごとに制作するため、映像の尺次第では1本分で数十枚~100枚以上が必要になることも珍しくありません。絵コンテは映像制作の初期段階にあたるため、自分の仕事が映像化のスタート地点になるという独特の高揚感を味わうことができます。

ただし、絵コンテはテレビ・アニメ・映画など様々な映像産業に必要とされる一方で、実際に視聴者の目に触れるものではありません。

したがって画力が求められる訳ではなく、「自分のイラスト」を仕事にしたい人にとってはやや退屈に感じてしまうことも多いです。

しかし絵コンテにも「作品の流れを感じ取りながら絵をかける」というやりがいがあるので、自分が「イラストを描く仕事」の何を重視するのかを明確にして仕事を選びましょう。

絵コンテライターは監督陣とやり取りする機会が多いので、正確に意思疎通するための「コミュニケーションスキル」「ヒアリングスキル」が求められます。作品全体を俯瞰で見渡す「バランス感覚」や、そのシーンを魅力的に見せる「構図力」も大切です。

アニメーター

数枚~何千枚というイラストを繋ぎ合わせて1つのアニメーションを作り出す仕事がアニメーターです。複数人のチームで作業にあたるのが基本であり、アニメ作品の他にもテレビ番組やCMで使われるような映像を制作することもあります。

アニメーターは作風のベースを決める「原画マン」と、原画の雰囲気を維持したまま映像にする「動画マン」の2パターンに大別可能です。

制作会社によって様々ですが、基本的には動画マンとして下積みを積んでから原画マンになるというのが一般的と言えます。自分の仕事が形になっていく実感が得られる、有名作品に携われる可能性があるといった点がアニメーターのメリットであり大きなやりがいです。

デメリットとしては給与水準の低さが挙げられます。業界全体で給与が安いというよりも、新人世代や若手の年収が低いことが大きく影響していると言えるでしょう。

ただしアニメーターの待遇問題は度々問題視されてきたため、業界内でも改善が進められています。収入面が不安な場合は大手の制作会社を中心に求人情報をチェックしてみてください。

アニメーターは画力も大切ですが、納期に遅れないための「作業スピード」が重要視される仕事です。作画ツールのデジタル化が進んでいるため、イラスト制作ソフトやペンタブの扱いはマスターしておきましょう。


全体用 No.1訴求

イラストを描く仕事で稼ぐ方法と収入目安

仕事 イラスト

企業に勤めていれば勤務中に仕事を回してもらえますが、副業やフリーランスはその限りではありません。

イラストを描く仕事を自分で得る方法には、以下のように様々なパターンが考えられます。ここでは一般的なイラストレーターを例にして、収入事情についても予備知識を身に付けておきましょう。

クラウドソーシング

イラストが描ける人材を探している個人や企業は、クラウドソーシングで募集をかけているところも多いです。

自分のスキルや実績に見合った案件を自分で選べるため、駆け出しからベテランまで幅広いキャリアの絵描きが活用しています。

募集しても確実に契約してもらえる訳ではないので注意しておきましょう。契約率を高めるためには自分の代表作をまとめたポートフォリオを用意したり、プロフィールや経歴を具体的に記載したりするのが効果的です。

人脈を活用

イラストの仕事は絵描き仲間や知人経由で仕事を紹介してもらうというケースも珍しくありません。自分がイラストレーターとして活動していることは、出来るだけ多くの人に周知しておくようにしましょう。

依頼された案件で結果を残すことができれば、そのクライアントがリピーターになったり口コミで評判を広めてくれたりすることも期待できます。1つ1つの仕事を丁寧に、全力で取り組むことが大切です。

SNSやWebサイトで情報発信

インターネットが普及した現代社会において、SNSやWebサイトが持つ情報拡散力はイラストレーターにとっても大きな武器になり得ます。

自分の作品を定期的にアップロードすれば、気に入ってくれた人から仕事の依頼が舞い込む可能性もあるでしょう。いきなり大きな仕事がもらえる訳ではありませんが、インターネットはプロモーションツールとして積極的に活用してください。

イラスト販売サイト

制作したイラストの使用権を販売するサービスを活用すれば、コツコツ収入を得ながらファンを増やすことができます。イラストを購入した人がその後、別件で依頼してくれることも多いのです。

プロフィール画面から自分のコンテンツへ流入できるように、ホームページ・SNS・作品公開サイトなどはしっかりリンクを設置しておきましょう。

イベント参加

日本では「即売会」と呼ばれるイベントが通年で多数開催されており、プロ・アマを問わず多くの作家が自主制作した作品を持ち込んで頒布しています。

即売会では作品を購入する参加者が気に入ったものを探すために新刊をチェックする場合が多く、自分の作品も効果的にアピールできます。

現地では多くの参加者に作品の実物を見てもらえるため、新規ファン獲得の大きなチャンスなのです。即売会以外にもクリエイター同士や異業種間の交流会イベントが開催されているので、人脈作りに活用してみましょう。

イラストを描く仕事の収入事情

イラストを描く仕事の収入は仕事内容・キャリア・雇用体系・地域などによって開きがあるため、正確に平均値を算出することは難しいです。

あくまで目安となりますが、株式会社カカクコムが運営する求人情報サービス「求人ボックス」によれば正社員イラストレーターの平均年収は369万円となっています。

関東地方の求人は平均年収361万円ですが、他のエリアは50万円前後年収が低いです。なおアルバイトの場合は平均時給1,046円、派遣社員は1,394円でした。

フリーランスとして収入を得る場合はイラストの単価が大きく年収に影響します。あまり手間隙のかからない簡単なものであれば1枚あたり数百~数千円、比較的複雑なものであれば1枚あたり1万5,000〜3万円程度が一般的な相場と言えるでしょう。

イラストを仕事にするために必要なもの

仕事 イラスト

仕事としてイラストを描くために最低限必要なツールは次の通りです。

パソコン

デジタル化が進んだイラスト界隈では、パソコンは仕事の必需品と言って差し支えありません。動けば何でも良いという訳ではなく、作業をする上ではスペックが重要になってきます。

最低でもメモリ8GB・ストレージ200GB以上、できればメモリ16GB以上・ストレージ500GB以上が望ましいでしょう。

モニター

モニターは作業中の視認性に直結するツールなので、妥協せずできるだけハイスペックなものを用意するのがおすすめです。解像度はフルHD対応(1980×1080以上)のものを、サイズは最低20インチは欲しいところでしょう。

イラストソフト

イラストソフトには代表的なものがいくつかあるので、その中から自分が使いやすいものを選んでみてください。

人気のソフトはSAI・CLIP Studio・Photoshopなどです。場合によっては現場でイラストソフトが指定されていることもあるので、定番どころは最低限の操作方法だけでも押さえておくと安心と言えます。

ペンタブ

デジタル環境でイラストを制作するためには、ペンタブと呼ばれるツールが必要になります。ペンタブはタブレットをPCに接続した状態で専用のペンを動かして絵を描くものです。

ペンを動かす部分が樹脂製の板になっていてモニターを見ながら作業するものを「板タブ」、タブレットの液晶に作業画面を投影して直接書き込めるタイプを「液タブ」と呼びます。

板タブは慣れが必要なものの安価で設置スペースが小さい、液タブは高価で設置スペースが大きいものの紙と同じ感覚でイラストを描けるのが特徴です。また、ペンタブを選ぶ際は筆圧レベル2048以上、応答速度25ms以下を目安にしてください。

デスク・イス

イラスト制作は長時間作業になるのが基本なので、負担の大きい姿勢で作業し続けると健康へ悪影響をおよぼします。

そのため、デスクやイスなど作業中の姿勢に関わるものにもこだわりましょう。デスクは高さが調整できる昇降式のもの、イスは人間工学などに基づいて身体への負担を軽減しているものがおすすめです。

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おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです

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