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高卒労働者は注意が必要!?若手労働者の労働時間と残業の話

私たち労働者が日本という国で働く場合、必要最低限の労働条件が労働基準法という法律によって定められています。

しかし、日本における労働基準法等への違反率は65%以上という報告があり、私たちは知らないうちに必要以上の労働を強いられているという現実に直面しています。

そもそも、日本の労働時間は1日何時間までが許されているのでしょうか?高卒ですぐ働く場合と成人してから働く場合では、労働条件に違いはあるのでしょうか?

労働基準法の年齢区分と働き方の違い

労働基準法では、中学3年生の3月末日までの者を児童、高校3年生の3月末日までの者を年少者、満20歳未満の者は未成年者として区分しています。

労働が許されているのは高校生からとなっていますが、22時以降の労働は高卒以上でなければならないと定められています。
ただし、中学1年生以上の児童についても、研修といった名目で要件を満たせば雇い主は労働させてもよいとしています。

要件には、健康的であること、労働が軽作業で簡単であること、学校の時間以外に働かせること、労働基準監督署長の許可があることが求められています。

高卒者の分類と働き先

未成年者は0歳以上19歳までの者が該当します。未成年者と成人者は働く条件は同じで、休日労働や深夜労働、時間外労働を行っても労働基準法違反にはなりません。

つまり未成年者である高卒労働者も、成人と同じ働き方ができるのです。

とはいえ、高卒で就職するためには商業高校や工業高校、農業高校といった専門性の高い高校で資格を有していない限り、無資格でも働ける肉体系の就職先を選ぶことになりやすいでしょう。

成人が利用するハローワークにおいても、介護・建設・工場といった分野で求人を出している企業は多く、そうした求人の中から高卒OKの就職先を見つけて就職することになります。

求人を大卒以上に設定している企業も多くいますので、高卒の就職は成人の転職・就職と比べて狭き門といえるでしょう。

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労働基準法と労働時間

日本の1日の最大労働時間は8時間と定められています。また、雇い主は労働者を1週間で40時間まで労働させても良いことになっています。

休憩時間は労働時間から除外されますので、職場に拘束される時間は概ね9時間ということになります。もしこの上限を超えて労働させる場合には、雇い主は時間外労働として残業代を支払う必要があります。

時間外労働の場合、労働時間の基本給の2割5分以上の率で計算した割増賃金を労働者に支払います。

これは事前に労使協定を結んでいればいつでも残業させることが可能で、雇用契約の時に結ぶことが多いです。ただし、残業も1日2時間を超えると違法となります。

休日労働の場合は、労働時間の基本給の3割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければなりません。

午後10時から午前5時までの間に労働させた場合は、労働時間の基本給の2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払う必要があります。労働者も本当に正しく支払われているのかを確認して給料を受け取るようにしましょう。

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労働時間を超えているのに違法にならない理由

労働時間は勤怠管理の方法によって正しくも不正にもなります。自己申告制による勤怠管理への記入忘れや上司からの圧力による不徹底は、日本のどこかで行われています。

特に、タイムカードの入れ忘れやICカードの誤作動・未入力によっても勤怠管理に反映されないことになるため、労働者も雇い主も勤怠管理については厳しく取り扱う必要があります。

なぜなら、勤怠管理に記載がないと労働していても労働時間には計算されず、未払い賃金が発生するためです。長時間労働がなかったことにもなるため、正しい知識を身につけて被害を受けないよう努めることが大切です。

働いた分の給料を支払ってもらう権利がある

私たち労働者は働いた対価として給料をもらいますが、この給料は毎月1回以上、一定の期日を定めて直接労働者に対して全額を支払ってもらう権利が認められています。
雇い主の勝手な判断で給料の支払いを後回しにしたり、金券やクーポン券で賃金を払ったことにするといった行為は認められません。

また、都道府県ごとに最低賃金法によって最低賃金が定められているため、それを下回った給料で人を雇うことも許されません。最低賃金は都道府県ごとに異なるため、一度ご自身が働く地域の最低賃金を調べてみると良いでしょう。

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勤怠管理の新しい取り組み事例

労働時間を正確に把握するために、勤怠管理を請け負う企業も数多く存在しています。

それまで紙媒体のタイムカードだったものから代わり、QRコードやICカード職員証・指静脈などを読み取ることで、出勤・退勤時刻が記録され自動的に給与計算の集計を行うことができるようになりました。

クラウドシステムを利用して、外部から勤怠管理を行う企業も存在します。また、社内の労働状況だけでなく、輸送中の車両の動きや人の動きをICカードで随時把握するシステム作りも開発されました。

タイムカードの役割はこうした電磁デバイスの台頭によって様変わりし、不正な勤怠管理をなくそうとする取り組みが多くの業界で行われています。

他にも電磁デバイスを用いることにより、タイムカードとしての役割だけでなく、オートロックの解除や自動車の運転、通行管理などの防犯システム管理の面も持ち合わせることができ、企業のセキュリティ強化にも一役を担っています。

正しい知識を身につけて適切な労働環境を手に入れよう

今後、高卒で初めて社会人として就職しようとしている人、これから転職しようと考えている人も、労働時間を無視した労働を強制する企業と出会う可能性はあります。そんな時は、1人で悩まず労働基準監督署へ相談しましょう。

賃金の不払いや過度な残業は強制労働の禁止という労働基準法違反で、立派な犯罪行為です。

1人の勇気がたくさんの同僚を助けることになります。自分の働き方が本当に正しいのかを確認し、転職する場合はホワイトな企業で働けるよう求人をよく見てから応募するようにしましょう。

ただ、転職をするといっても「どうやって進めたらいいの?」「履歴書や職務経歴書はどうやって準備するの?」など沢山の疑問があると思います。

そんな時は転職のプロである、転職エージェントに相談しましょう。自己分析から書類の作り方、面接の練習まで丁寧にサポートしてくれます。1人で進めるのは大変なことが多いので是非プロに頼って納得のいく転職活動を進めて行きましょう!

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高卒の仕事選び

おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです

新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。

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