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【履歴書】企業が納得する志望動機の書き方!考え方~まとめ方まで完全攻略

「志望動機がどうしても思いつかない!」「どんな風に書けばいいのかわからない・・・」このようにお悩みの方は多いのではないでしょうか?

志望動機は履歴書作成の中でももっとも悩みがちなコーナーのひとつ。面接でも質問される内容のため、より一層ハードルが高いように感じてしまいます。

そこで、本記事では例文を含めた採用担当者に気持ちが伝わる志望動機の書き方についてご紹介いたします。転職活動のお役に立てば幸いです。

志望動機を書く前に!準備すべきこととは?

さて、まずは志望動機の書き方を見ていく前に準備していただきたいことがあります。「え!面倒だなぁ・・・」という声が聞こえそうですが、確かに気持ちはよくわかります。

私たちはしばしば、書類作成そのものに対して面倒なもの、大変なものであるというイメージを持っているため、そのための準備となると嫌気が差してしまいますよね。

しかし、特に書類選考で何度も落とされてしまう方などは、以下の3ポイントをクリアできていないことが多いです。

ただ逆に言えば、たったの3ポイントを押さえておくだけで書類が一気に効果的なものになりますので、ぜひトライしやすそうなものから取り組んでみてください。

自己分析による自身の強み、スキル、能力を把握する

自己分析という言葉を皆さんは聞いたことがあるでしょうか?転職に多少慣れている方なら聞き馴染みがあるかもしれませんね。

自己分析とは自分の性格やスキル、強み、希望などを把握して業界、仕事、企業選びをより鮮明に行うためのステップのことです。

自己分析を伴わない就職や転職をしてしまうと、運がよくない限り、入社した後になって自分の理想が他の組織にあることに気づいたり、成長よりも安定を求めている自身の心の声に気がつくなど、早期転職のきっかけを生み出してしまいかねません。

だからこそ、自己分析は就職・転職活動において非常に重要なのです。自己分析の方法についてはネット上での便利ツールなどがありますが、以下のコラムでも詳しくご紹介しておりますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。

職業分析によって仕事内容を把握する

さて、自己分析の次は職業分析です。仕事内容を把握しておくことは就職や転職に失敗するリスクを防ぐことにつながります。

もちろん実際に勤めなければわからないこともたくさんありますが、就業前に把握できることもたくさんあります。

まずは自分が勤めたいと考えている職業について、ネット検索などで調べてみましょう。中には複数の職種を検討中という方もいらっしゃるかと思いますが、その場合はできる限りすべてについて調べましょう。

また、ひとつの職種について調べているうちに、「こんな仕事もあるんだ!」と新たに存在を知る他の職種もあるかもしれません。

これについても調べてみると新たな出会いにつながる可能性もありますので、自分の将来性を広げるためにもぜひトライしてみましょう。

ちなみに業務内容のリサーチだけでなく、自分の年齢や経歴に絞った平均年収、職場環境、必要なスキルや向いている(求められる)人材の傾向なども調べておくと、よりリアリティーを持ったリサーチができるでしょう。

企業分析によってその企業ならではの魅力を見つける

さて、最後に企業分析です。志望動機の作成においては、企業分析がしっかり行われていなければ文章作成につまづきやすくなってしまいます。

途中までどんなに良い内容の文章を書いていても、その企業をよく知らないまま書いてしまっていては入社意志の伝わらない志望動機になってしまうのです。

「自分はこの企業で働きたいんです!」という明確な思いを伝えるためにも、企業分析は欠かせません。

具体的には企業の理念や方針、社風など、公式サイトを確認すればたいていの情報はキャッチすることができます。

それに加えて口コミ情報なども参考までに知っておくと、その企業が果たして自分の希望に則した組織なのか、あるいは自分がその企業の求めている人材に近いかどうかを把握できるでしょう。

志望動機を作ろう!書き方5STEP

さて、ここからはいよいよ志望動機の作成方法についてです。どうしても書けずにお悩みの方やしっかり書けているのか不安な方など、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

【志望動機の流れ】

志望理由

前職の業務内容

転職理由につながるエピソード・転職理由

入社後のアピール

まずは結論から!志望した理由を端的に

志望動機を書くにあたって難しいのが、最初に書き始める内容についてでしょう。前職での業務内容なのか志望理由につながるエピソードなのか、正解がないからこそ悩みがちな部分です。

そこで転職のプロの視点からおすすめするのは、志望理由を端的に言い切ることから書き始めることです。結論から書くことによって、非常にわかりやすい志望動機の作成を目指せます。

採用担当者は、人気な職種や職場であればあるほどたくさんの履歴書をチェックすることになりますが、採用担当者も人間。

送られてくる履歴書や職務経歴書が多ければ多いほど、すべての書類に同じ力加減で目を通すことが難しくなってしまうのです。

そのため、志望動機をチェックする際になんだかごちゃごちゃとしてわかりにくかったり、書き始めを読んで文章の方向性が想像しづらいものに関しては、しっかり読みたくなくなってしまいます。

だからこそ、志望動機を書き始める際にはまず結論(ここでは志望理由)を端的に記載することで文章全体の方向性を明確にし、採用担当者が「もっと読みたい!」と感じるような文章を書くことが大切なのです。

現職(前職)の仕事内容を書く

もし現在正社員として就業中(就業していた)という方は、志望理由について最初に明記した上で、今度は前職の業務内容について盛り込みましょう。

志望理由を書いた後にすぐ前職の業務内容を盛り込む理由は、そこから転職理由を説明するためのエピソードに結びつけるためです。

端的にわかりやすく業務内容を提示して、よりこちらに興味を持ってもらえるような志望動機につなげることがポイントです。

ポジティブな転職理由を用意

転職理由についても人ぞれぞれかと思いますが、企業に伝える際にはできる限りポジティブなものを用意するようにしましょう。

「○○という目標ができたから」「将来の目標のためにスキルアップしたいから」などの内容であれば、成長意欲が感じられ好印象です。

ちなみに、ブラック企業に勤めていて違法かつ、過酷な労働環境のもとで働くことを強制されていたなどの場合には、素直にその旨を伝えた上で、今後の将来設計と共に成長意欲を伝えると好印象にまとまるでしょう。

しかし、中には「給料が低かった」「職場に合わなかった」などのネガティブな転職理由をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。

その場合、ただその内容を伝えるだけでは「やる気がないのかな」などとマイナスなイメージをもたれてしまう可能性があります。

そのためそういった場合には、他にもポジティブな転職理由が他になかったかをまずは考えてみてください。

そしてそれでも思いつかなかった場合には、過去への反省の気持ちと改善策を添えた上で、正直な転職理由を伝えるようにしましょう。

ちなみに嘘をつくのは厳禁です。場合によっては虚偽の申告にあたりますので十分に注意しましょう。

志望理由は過去の業務内容とその企業の魅力に関連付ける

さて、次に志望理由と過去の業務内容を具体的なエピソードでつなげます。業務内容をエピソードを絡めて伝え、それが志望理由につながることによって信憑性が生まれます。

なお、その志望理由を伝える際には、なぜその業界を選び、その中でもどうしてその職種で、なぜその企業を選んだのかという部分が明確になっていることを確認するようにしましょう。

これらの3ポイントが含まれていなければ、その企業に向けられた志望動機としては不十分です。採用担当者の心に伝わる文章を作るためにも留意しましょう。

入社後にどんな貢献ができるかをアピール

最後に、企業にとって自分を雇うことのメリットを提示するようにしましょう。下記にも詳しくお伝えしますが、企業サイドとしては「この人にうちで働いてもらいたい!」と感じなければ、採用を避ける傾向にあります。

だからこそ、入社後に貢献できるであろう内容を書くことによって、採用担当者に興味・関心を持ってもらえることにつながるのです。ちなみに、こちらも端的なエピソードを添えることで信憑性を増すことができます。

締めくくり

上記の内容で終わっても問題ありませんが、記入欄に少し余裕がある場合には「よろしくおねがいいたします。」などのフレーズをつけておくだけで印象が良くなるでしょう。

【職種別】志望動機の例文!

さて、ここからは志望動機の例文とそれぞれのポイントをご紹介して参ります。ぜひ志望動機の作成にお役立てください。

人事の志望動機・例文

【経験者】

「私が貴社を志望した理由は、~~といった部分に強く共感したからです。

私はこれまで○○メーカーの人事部で約4年間勤務して参りました。社員教育や新人研修へ特に力を入れており、社員のスキルアップやモチベーションの向上について任されておりました。

そこで、企業の求めるものと従業員の目指すものの不一致を感じるようになり、これは採用活動の場で解決すべき問題であると考えるようになりました。

そこで貴社の~~という考え方に強く惹かれ、志望させていただきました。

前職で培った臨機応変に対処できる能力と企画力で各社員の眠っている能力を採用活動において精査し、より従業員にとって働きやすい環境を整えることのサポートをさせていただけたらと考えております。」

まずは経験者の志望動機についてですが、この志望動機ではまずその企業を選んだ理由が最初の段階で明確に書かれています。

詳しくは後述しますが、志望動機ではまず結論を先に書くことによってその文章の方向性を明らかにし、採用担当者に読みやすさを与える効果が得られます。

中途採用とはいえ応募者は複数いるはずですので、そのすべてに平等に目を通してくれているかについては保証がありません。担当者の多忙さによっては深く志望動機を読んでくれないこともあるでしょう。

そこで冒頭におけるまどろっこしい表記を完全に排除することによって、より採用担当者の注意を引くことができるのです。

またこの志望動機では具体的なエピソードを織り交ぜて、その企業を志望した理由と絡めているところがポイントです。

その企業への入社理由が普遍的でどこでも通用するようなあいまいなものだった場合、「それなら同じ業界の他の企業でもいいじゃないですか」と採用担当者に捉えられかねません。

ぜひ、冒頭でお伝えしたような企業分析を通して、その企業で独自に見られる要素を探し出し、そこに自らの体験を絡めて志望動機を作成するようにしてみましょう。

【未経験者】

「私が貴社の人事を志望させていただいた理由は2点ございます。まず1点目は、貴社の~~といった企業方針に強く惹かれたからです。

前職では==といった経験をし、その中で△△のような働き方がしたいと考えました。

そして2点目は、これまで○○業界の○○職で得た経験や知識、スキルが特に採用に関する人事の仕事で活かせると考えたからです。

前職では面接官の経験もあり、応募者の本心を引き出す話し方を心がけて参りました。コミュニケーション能力の向上のためにセミナーも受講していました。

コミュニケーション能力と市場動向の把握、××のスキルを貴社の人事業務で活かせたらと考えております。」

この志望動機では志望理由を2点にわけ、それぞれ“自分がその企業に抱いたメリット(魅力)”と、自分がその企業で働くことによって貢献できるであろう“企業にとってのメリット”を挙げています。

多くの方は、自分視点でのメリットのみを志望動機に書いてしまいがちですが、企業にとって重要なのはその人材を採用することによってその企業にどのようなメリットがあるかです。

もちろん、その応募者本人にとって入社するメリットがあることを企業が把握できなければ、それはそれで早期離職の可能性も考えられるためリスキーです。とはいえ、企業視点でのメリットを考慮しなければ、採用には踏み切れません。

そこで、志望動機には自分と相手のメリットの2点を組み込むとより印象が良くなるのです。

ただし、志望理由2点については自分視点でのメリットから先に書く方が自然です。特段問題ではありませんが、いきなり企業のメリットから書きはじめると「いい子ちゃん」な印象を持たれかねませんので留意しましょう。

また、未経験なりに人事の業務内容についてある程度把握していることをアピールすることもポイントです。たとえば、この志望動機では採用活動において何が必要かを理解した上で志望動機が書かれています。

採用する側としては「未経験なので何も知りません」という人材よりも、「未経験なりに勉強しています」という能動的な人材をより採用したくなるものです。その点にも留意して作成すると良いでしょう。

総務の志望動機・例文

【経験者】

「貴社を志望した理由は、貴社の「○○○○」という企業理念が私の××の素材の安全性に対する理念と一致していたからです。

また前職では総務部において○○の企画・運営に携わって参りましたが、スキルが高まるに従って裁量権を幅広く持ちたいと考えるようになったこともあり、企業方針として成長し続けることを掲げられている貴社を志望いたしました。

仕事は多岐にわたることと思いますが、前職で培ったコミュニケーション能力を活かしながら能動的に新しい知識を取り入れ、可能な限り早く会社に貢献したいと考えております。」

この志望動機では経験者ならではの、「もっと裁量権を持ちたい」というポジティブな理由が全面に出ています。

経験者の場合はスキル面での心配が未経験者ほどには濃厚でない分、転職理由を重要視される傾向にあります。

中でも特に前職を早期退職している方の場合にはより一層注視されるポイントでもありますので、じっくりと時間をかけて作成しましょう。

またこの志望動機では、前職で培った能力を活かして貢献できることを明確に伝えています。もし全体の文章量がさほど多くないのであれば、具体的なエピソードも盛り込むとより信憑性が増すでしょう。

【未経験者】

「今回貴社を志望したのは、~~という企業方針に強く共感したためです。

前職では飲食業に従事し、そこでは○年間新人教育の他、契約等の手続き業務など幅広い業務を経験して参りました。

その中でも店舗を陰から支える仕事にやりがいを感じ、企業を裏側から支える仕事に一から携わって行きたいと考えるようになりました。

そして、転職活動中に貴社が○○を扱う企業であることや新規支店の立ち上げ業務を行っていく総務職の募集があることを知りました。

これまでに飲食業の経験しか培ってきておりませんが、これまでの業務経験の中で学んだ知識、人間力を活かせると考えております。」

この志望動機でも、志望理由を端的に結論として最初に提示していますね。前職でどのような仕事をしてきたかも明確に記載されており、読みやすくなっています。

もちろんすべてを書くことはできませんが、前職でだいたいどんなことをやっていたのかを伝えられれば、企業側もその人の働きぶりを少しは想像することができるでしょう。

また、なぜその仕事に就きたいと考えたのかの明確な理由を、前職での経験をからめて記載している部分もまたポイントです。

志望動機ではいかに「この人材を雇いたい!」と思ってもらえるかが勝負ですので、自分のスキルや強みを棚卸しして、企業にアピールできる材料を増やしましょう。

旅行&観光業の志望動機・例文

【未経験者】

「私が旅行会社への転職を志した理由は、これまで10カ国以上の海外旅行を経験し、その中で世界の文化に強く感銘を受け、より多くの人々へこの感動を伝えたいと感じたからです。

私は自らの仕事を通じて、○○といった、心動かす何かをお客様へお届けできたらと考えております。

中でも貴社はスタンダードなツアープランニングだけでなく観光地としてポピュラーでない地域もリサーチされ、旅行希望者の方々へ提案されているため、私が長く続けていきたいと考える指標と合致していると感じ応募させて頂きました。」

旅行・観光業の志望動機を作成するにあたってのポイントは、旅行が好きである・旅行に興味関心があるということのアピールだけではなく、旅行のどんな要素に魅力を感じるのか、なぜそれを仕事にしたいと感じるのかなどを踏み込んで明記することです。

また業界分析はもちろん、企業分析をじっくりと行いその企業の特徴や強みを把握、そしてそれと並行して自己分析を行い自分のどんな能力をどのようにその企業で活かせるかなどを具体的にアピールする必要があります。

専門性の高い業界だからこそ事前の準備が色濃く結果に出ますので、しっかりと取り組みましょう。

さて、ここまで3つの職種の志望動機について見て参りましたがいかがでしたか?転職活動の参考になれば幸いです。

ただ、この中に転職を希望している職種がなかったり、それでもやっぱり志望動機の書き方が不安だという方もいらっしゃることでしょう。

その場合には、転職のプロに志望動機の作成をサポートしてもらう方法もあります。一度チェックしてみるのも手でしょう。


履歴書・職務経歴書で悩んだら

志望動機を書き終えた後のチェックについて

さて、志望動機は書き終わると一気に力が抜けるものですが、実は志望動機を作成した後のチェックも非常に重要です。

次の項目では、志望動機を書き終えた後にぜひ行っていただきたいチェック項目を、4つに分けてご紹介いたします。志望動機を作成できた!という方はぜひ活用してみてください。

文字数は”ちょうどいい”を心がけて

志望動機は最初はなかなか書くのが難しいものですが、途中まで書けてきたり、書きたい内容の全体像が鮮明になってくると内容を多く盛り込みたくなってくるものです。

もちろん、文章を書くことが苦手だという方も多くいらっしゃるかと思いますが、そういった方でもコツをつかむと盛り込みたい要素がたくさん出てきます。

しかし、志望動機はわかりやすさ、読みやすさが非常に重要なポイント。

どんなに深く良い内容を伝えていても、文章量や情報量が多すぎて読みにくいものになってしまっていた場合、採用担当者にこちらの思いがはっきりと伝わりません。

そこで、志望動機を作成し終わった後にはぜひ、今一度文章量が多すぎないか、また余裕があれば情報量が多すぎて理解しにくい文章になっていないかを見返してみてください。

目安としては1行30文字×10行程度です。もちろんこの限りではありませんが、だいたい志望動機欄の8割以上、9割以下を目安に文章を書くようにしましょう。

ただし、志望動機を作成した直後はなかなか俯瞰して内容をチェックすることができないものです。さっきまで思考をフル回転させて作成していたはずですので無理もありません。

文章量については目安があるため問題ありませんが、情報量やわかりやすさについてはなかなか難しいはずです。

そのため、時間に余裕がある場合には志望動機を作成した後に時間をあけ、翌日などに改めて確認してみてください。そうすると、よりクリアな視点で志望動機をチェックすることができるのではないでしょうか。

流れは”5STEP”を踏んでいるか

そして、上記の5STEPを踏んだものになっているかどうかも非常に重要です。

たとえ5SETPの流れを見ながら志望動機を作成していたとしても、途中ですっかり抜けてしまっていたり、先にお伝えした文章量や情報量の目安を気にしすぎて、必要な内容を省いてしまっているかもしれません。

文章量を調整する際には、志望動機作成のための5STEPそれぞれの情報が少しずつでも汲み取れるよう、注意して要約することを心がけましょう。

「注意力ない人なのかな・・・」誤字脱字は絶対NG!

こちらは当たり前といえば当たり前ですが、志望動機の作成において誤字や脱字は絶対にアウトです。手書きでもパソコンでの作成でも、誤字や脱字などのミスは十分に起こりえます。

誤字や脱字が目立つ志望動機を企業に提出してしまっては、「この人注意力ないな」「最後の確認を怠る傾向が見えるな」などのマイナスイメージにつながりかねませんので、十分に注意しましょう。

最近では誤字脱字チェックツールなどもたくさん存在していますが、読む採用担当者は人間ですから、やはり人間の目で確認するのが最も安心です。

ちなみに、パソコンで志望動機を作成する場合にはモニター画面で文章を確認した後、用紙を印刷してから改めて誤字脱字のチェックを行うと、一度チェックしたはずなのに気づけていなかったミスを発見できることがあります。

面倒くさい作業かもしれませんが、書類選考に通るためにもぜひトライしてみてください。

数字など、表記には一貫性を

なお、もし志望動機内で数字を複数回使用していた場合には、志望動機内で数字の表記に統一性があるかを確認しましょう。

たとえば「令和二年(漢数字)」「令2年(アラビア数字)」が混ざっていたら、これもまた採用担当者から注意力不足であると捉えられかねません。

また、志望動機欄内で数字を一度しか使用していないという場合には、学歴・職歴欄での表記と統一されているかも見ておきましょう。

漢数字とアラビア数字での統一はもちろん、「2020年」「令和2年」など、西暦または元号で表記を統一しているかなども要チェックです。

【NG例文】意外とやりがち!NG志望動機はコレ!

さて、ここからは決してマネしてはいけない志望動機のNG例文をご紹介いたします。自分の志望動機は似たような状態になっていないか、応募前のチェックに活用していただけましたら幸いです。

どの企業にも使える志望動機はNG!

「私はマーケティング職に関して未経験ですが、自分の身の周りのことを調べる際には単体の情報だけでなく、それにまつわる書籍や話を聞いて情報を集めておりました。

Webマーケティングにおいては情報収集能力や分析力が必要だと考えておりますが、自身の日頃の行動の傾向からマーケティングに適した思考やデータを分析してより効率的な結論に結びつける力には自信があります。」

まずは上記の志望動機についてです。この文章は、マーケティング職であればどんな企業にも使い回しが可能なものになってしまっています。業界についても全く触れられていません。

志望動機で大切なのはなぜその業界を選び、その中でもなぜその職種を選んで、他にも募集している企業はたくさんあるのにどうしてその企業を選んだのかを、明確に伝えることです。

企業が従業員を一人雇うことには莫大なコストがかかります。給与や各種保険料だけでなく、教育係の従業員の給料や研修期間に発生する給料など、初期費用も必要となります。

だからこそ、企業はその応募者が本気でその企業で働きたいと考えているのか、ある程度長く働いていくつもりがあるのかを明確に知りたいと考えているのです。

早期退職をされてしまっては、悪い言い方をすればそれまでにかけてきたコストが無意味なものとなってしまうからです。

そこで、志望動機を通じてこちらの本気度をしっかりと伝える必要があります。そしてそのために、その業界のその職種のその企業だけに向けた志望動機を作成する必要があるのです。

採用担当者は書類チェック・面接のプロですから、使いまわし可能な中身のない志望動機にはすぐに気がつきます。雰囲気だけでごまかせないのが志望動機ですので、ぜひ留意しましょう。

企業にとってのメリットがない志望動機はNG!

「私は前職で飲食業に携わっており、店舗内にとどまらず幅広い業務を経験して参りました。その中で店舗を陰から支える仕事にやりがいを感じ、総務の仕事に就きたいと考えるようになりました。

そして、転職活動中に貴社が○○を扱う企業であることや新規支店の立ち上げ業務を行っていく総務職の募集があることを知りました。

これまでに飲食業の経験しか培ってきておりませんが、これまでの業務経験の中で学んだ知識、人間力を活かせると考えております。」

上記の例文では応募者がその企業に入社したいという意欲が強く伝わってきます。そのため一見問題のない志望動機に見えますが、実際には入社意欲を伝えるだけではあまり意味がありません。

先にもお伝えしましたが、企業が従業員を一人雇うことには多くのコストがかかりますので、最終的に「ぜひこの人にうちで働いてもらいたい!」と感じてもらうことが必要です。

そこで大切なのが、その企業が自分を雇うことによって得られるメリットをわかりやすく伝えて理解してもらうことです。自分にどのような能力があって、その企業にどんな貢献が可能なのかを伝えるのです。

もちろん職歴や資格情報を使って持っているスキルを提示することはできますが、志望動機でもしっかり伝えておかなければ、感覚的に「この人を採用するといいことがあるかも」と感じさせることができないのです。

ぜひ、この点にも留意して志望動機を作成、またはチェックしてみてください。

※ちなみに、この志望動機は結論から始めるというポイントでも内容が不足しています。お気づきになったでしょうか?

具体的なエピソード(経験、経緯)がない志望動機はNG!

「私が貴社を志望した理由は、この業界で最も成長している大手企業だからです。短期間で急激に成長をしている会社なので、あらゆるリスクを回避できると思いました。

また、貴社の発行されているファッション誌を普段から愛読しており、その雑誌の作成に携われたらいいなと感じ応募しました。

入社後は○○コーナーで毎月組んでいる特集を担当させてもらうことができたら嬉しいです。」

上記の志望動機もまた少し情報が足りません。ここで足りないのはまず、具体的なエピソードです。

いくら”こんなスキルがあるから貴社に貢献できますよ”と伝えたところで、志望動機には信用できる証拠がありません。あくまで自己で行った評価がそこには書いてあることになります。

だからこそ志望動機には信憑性がなけれ採用担当者の心はなかなか動きません。一筋縄ではいかないものなのです。

“過去にこのような経験をしたことから、私はこういったスキルを持っています”といった具体的なエピソードを盛り込むことによって、より信憑性を持たせた志望動機を書くことにつながります。

ぜひ、エピソードが盛り込まれているかについても留意しましょう。

ちなみに、エピソードを盛り込む際には文章量が多くなりがちです。過去にお客様から喜びのお声をいただけたことを伝えようと考えても、そこに至った背景から書いてしまうととても長い文章になってしまいます。

こういった場合は、長くてもいいので一旦その内容を最後まで書ききった後に、伝えなければ意味が通じなくなるような要素だけを残して、最低限の文章量になるよう要約してまとめましょう。

なお、この志望動機はその企業の魅力として「成長しているから」という要素を伝えていますが、これでは他の企業と比較した魅力にはなりません。

他にも成長している企業は同じ業界に多く存在するはずでしょうし、何より「他に魅力はないのか?」と採用担当者の心に疑問符を与えてしまいます。こちらについても企業分析を行い、魅力をしっかりと洗い出すようにしましょう。

とはいえ、いくらチェックしても自分の作成した志望動機が本当に問題ないのか不安だったり、ここまで記事を読んでトライしたけれどどうしても志望動機を書けずに困っている方も多くいらっしゃることでしょう。

そこでぜひ知っておいていただきたいのが、先にもお伝えした転職のプロに頼って志望動機の作成をサポートしてもらう方法です。転職エージェントでは志望動機をはじめとした履歴書、職務経歴書の作成を徹底サポートしてくれます。

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学歴関係なし!やる気を内定に繋げます

おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです

新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。

「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?

でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!

仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。

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